カテゴリー「文化・芸術」の92件の記事

「最澄と天台宗のすべて」~伝教大師1200年大遠忌記念~

 もう終了しているが、5月に京都国立博物館で開催されていた「最澄と天台宗のすべて」を観てきた。

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伝教大師最澄の千二百年大遠忌を記念した特別展だ。昨年の聖徳太子の千四百年の大遠忌に続いて、日本仏教の偉大な高僧の大遠忌が続いている。伝教大師は、平安時代に比叡山延暦寺を開き、天台宗を広め、それ以降の日本の仏教の発展につながる最大の功労者であり、仏教界最大のスーバースターの一人であることは間違いない。ところが、同世代のライバルでもある弘法大師空海の人気に比べると、功績ほどの名声は、一般では低いかもしれない。このPCでも「弘法大師」は一発変換できるのに、「伝教大師」は「電業大師」となってしまう。しかし、空海の密教に対して、顕教の天台宗だが、同時に密教(台密)も盛んで、日本浄土教もここで花開く。鎌倉新仏教で開祖となる高僧方(法然、親鸞、一遍、日蓮、道元)もすべて比叡山で修行したことは有名である。比叡山が日本仏教の中心であり、その後の日本仏教の母胎となる。宗教面だけでなく、比叡山が政治に与えた影響も大きいことは、さまざまな歴史的事件が証明している。

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 福岡、東京でも開催されてきたが、京都会場でのみ展示されるものも多く、国宝23件、重文71件という豪華な内容で、仏像や仏画、経典、絵巻物のみならず、国宝の袈裟や経店箱などの工芸・美術品に、国宝の文書や消息類など多彩な展覧会だった。

 僧兵による強訴で有名な山王神社(日吉大社)の御神輿の絢爛で迫力ある姿に驚いた。
 また、東京国立博物館で展示されていた六波羅密寺の空也上人像(口から六体の阿弥陀様が飛び出す)の別バージョンがあるのにも驚いた。六体の阿弥陀様がでる構図は同じだが、愛媛の空也上人は、一、二回りは大きく、お顔の造詣も違っていて(ちょっと間が抜けた感じがした)見慣れた六波羅密寺の空也上人像の方が緊張があるように思えた。空也上人も、今年がご往生一、〇五〇年の節目にあたり、東京開催されていたとようだ。
 他には浄土教に関心があるので、恵信(源信)僧都関連のものに、一段と親しみか沸くのは、当然といえどは当然。

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 とにかく勉強にもなりました。
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<不滅の法灯↑>

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国宝、聖林寺十一面観音展

 久しぶり(5年ぶりか)に家族4名で旅にでた。こんな時期なので近郊の奈良旅行への1泊旅行である。

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 初日は、奈良国立博物館で国宝 聖林寺十一面観音展 を見る。「日本彫刻の最高傑作、24年ぶりに奈良はく公開!」がうたい文句だ。24年前は「天平展」で展示されていた。あれ? じゃ、以前も見てるのか。帰宅後、図録を調べたら、24年前にも鑑賞していたのだが、まったく記憶にはなかった。

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  仏教伝来以前、日本の神は山、滝、岩や樹木等に宿ると信じられ、自然のままの依代を礼拝対象とされてきた。三輪山を御神体とする大神神社もその一つだが、仏教興隆の奈良時代になって神仏が接近して神社に付属する寺(いわゆる神宮寺)が造られるようになる。大神神社にも大神寺(後に大御輪寺)が建立された。ところが、今度は、明治維新に国家神道が強要されて、新政府による神仏分離令で、仏教、寺や仏像は苦難にさらされていく。そして廃仏毀釈の大きなうねりの中で、多数の仏像や寺院が破壊されるという悲劇が起こったのだ。

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 幸いなことに、大御輪寺の仏像は周辺の寺院に移されて、今日まで守られてきた。今回の展示は、かつて大神寺にあった4体の仏像が、150年ぶりに奈良博に一同に会するというものである。国宝 十一面観音菩薩立像(聖林寺蔵)、国宝 地蔵菩薩立像(法隆寺蔵)、そして月光菩薩立像、日光菩薩立像(正暦寺像)である。中でも、十一面観音菩薩は、日本仏像の中でも傑作の誉れが高い逸品で、確かに、均整のとれた体く、気品高く、美しい仏像であった。ただ、この展示は、思った以上にあっさりしたものだった。

 むしろまったく予定外の特別陳列、「お水取り」に魅せられた。ちょうど二月堂のお水取り(修二会)の真っ最中だった。厳粛、荘厳な雰囲気が伝わり、感動的だった。

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 例によって一番楽しかったのは、鹿へのエサやり。土産物屋前の常連の鹿は凶暴で、みんなかまれたり、突かれたりしてなかなか大変だったが、これも奈良の楽しみ。
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『絵はがきの大日本帝国』

 もし、お声をかけていただくことがなかったら、聞かなかっただろう。「絵はがき? なんのこと」としか思えなかった。絵はがきといえば、観光名所、お寺、展覧会などのポストカード、海外の観光地から送ったり、お礼状に使う程度で、タイトルから、戦前の観光案内の意味しか想像できなかった。

 が、それは違った。当時は、まだテレビも、もちろんネットもない時代。新聞を中心に、ラジオや記録映画などのメディアはあったが、スピードと拡散力では、絵はがきが力をもっていたという。アメリカ人夫妻が日本の5万枚にのぼる絵はがきの蒐集し、その中から400点を限定し、またその中から数十点を展示(ホンモンではなく、拡大してプリントアウトされたもの)した企画。絵はがきを通して、日本の近現代史、日清戦争から大二次世界大戦までの事件や出来事やイベント、大日本帝国が領土拡大するプロセス、当時の世情をリアルに伝えるメディアとして、また有力なプロパガンダーとして、さらに出された文面からは、今日のSNS的な役割も担っていたことを教えられた。関東大震災の折には、大量に、またさまざまな種類の絵はがきが造られて、それが拡散されている。この分野の先行研究も進んでいることなど、まったくしらなかったテーマであった。

 と同時に、軍国、拡大路線の日本の広がりの歴史も、一直線ではなく、常に米英(特にアメリカ)を意識して、なんとか離れないでいようと、ドイツとの三国同盟には前のめりではなかったことなど、絵はがきの絵柄や種類でも分かるところかとても面白かった。他にも、満鉄の存在や、

  中でも、皇紀2600年を記念して、東京では、万博と、オリンピックを開催する予定でいたが、戦争の激化で中止になる。一足、絵はがきで、肌木では。他にも、札幌での冬季五輪も断念する。それが戦後、高度成長を背景に、1964~1972年の間に、東京五輪、大阪万博、そし札幌冬季五輪が開催されることになる。そして、コロナ禍の今も、東京五輪、さらには大阪万博、さらには札幌冬季五輪の誘致と、戦前も、戦後も、そして現在も、政治体制は変わっても、発想がまったく同じなのにはあきれてしまった。

 他にも近、現代史が好きには面白い話がたくさん合って、満足した。
 同タイトルの新書を買って、サインももらいました。

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まるごと! 龍谷大学ミュージアム』展

『まるごと! 龍谷大学ミュージアム』

 龍谷大学ミュージアムが日本初の仏教総合博物館としてオーブンして10年。それを記念した企画展。緊急事態宣言の発令があって、一時、ミュージアムも閉鎖。そのまま終わってしまうかと思っていたから、会期延長の上で、また再開された。

 所蔵品の提示なので、ほとんどがこれまでの展示で観たことがあるもだが、一同に会するのはよかった。しかも今回は撮影OK。せいぜいSNSでCMしてください、ということなのであろう。

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 浄土真宗は仏教美術の関して、特に仏像の分野では、新興勢力で、信仰歴史も浅く、弥陀一佛なので、バリエーションも乏しい。(といっても1点だけ展示↓)

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 ただ西本願寺は、大谷探検隊の歴史があり、シルクロードやガンダーラの仏教美術とのつながりもあるので、収集品にも、古い(2~3世紀とか4~5世紀)ガンダーラ、マトゥラーの仏像や神像が、半数を占めていた。不思議と、東南アジアや中国、また今のインドのものよりも、このころの仏像は、写実的なリアリティーがあるだけでなく、日本人の琴線に触れるような哀愁あって、人気もある。

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 また、仏像だけでなく、お釈迦様のご一生を表す仏伝浮彫の一部も多く展示されていた。これは、釈尊の前生譚で燃灯授記↓

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 いろいろと撮影したので、合間、合間に紹介できればと思っている。
 

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「聖徳太子と法隆寺」展

 家族で奈良へ。緊急事態が発令されて京都国立博物館の「鑑真和上」展は休業となったが、奈良国立博物館の「聖徳太子」展は開催されている。前日までにネット予約し、指定時間を決めていく方式で、密にならず回ることが出来る。

 ならまちの町家カフェでランチをする。外食にはめずらしく、とても薄味のやさしい味つけでホッとする。

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 ブラブラと奈良公園の鹿にエサをやりながら歩く。連れ合いは、鹿との触れ合いの方が楽しみなようだ。

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 さて、今年が聖徳太子、千四百回大遠忌にあたり、ゆかりの寺院でも法要があり、奈良国立博物館「聖徳太子と法隆寺」展も記念開催である。

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 法隆寺には、何度もお参りさせてもらっているが、日本の世界遺産の第一号に相応しい仏教美術の宝庫である。飛鳥時代(7世紀)という歴史の重みが違う。

 本展も、いわば「和国の教主」。つまり、太子は、日本に生まれ、日本に仏教を広めれたお釈迦様であり、「聖徳太子と仏教」が主なテーマで、さらに、その後、日本人の精神的な根底を築いた太子に対する敬愛が、太子信仰(親鸞聖人にも大きく影響する)として流れていることにも触れておられた。これまで法隆寺などでも拝観したことのある仏像もあったが、改めて体系的に示されて見応えのある展示に、ただ堪能した。

 特に、法隆寺の聖霊院に安置されている秘仏本尊である聖徳太子および侍者像は、始めて拝観させていただけて感銘した。威厳ある太子像とは対比的に、子息の山背大兄王などの侍者像は、どれも柔らかくユーモラスな表現で描かれているのが印象的だった。

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  最後に有名な「玉虫厨子」があったが、綿密な細工や、今なお輝いてる玉虫の翅が残っているのも驚き、また各面のモチーフである四「施身聞偈」(修行者と羅刹、とか「いろは歌」)や「捨身飼虎」などもじっくり拝観させていただけた。

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 続いて、別館になる「なら仏像館」に足延ばしたが、みんな、歩く疲れてサッーと見るに留まった。その中でも、特別公開されていた金峯山寺の金剛力士像が、天上まで届くような迫力ある存在感を示していた。

 疲れたけれど素晴らしかったです。

 6月20日まで奈良国立博物館で。7月13日~9月5日の機関は、東京国立博物館で開催予定。

 

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しんらん交流館の公開講座~ブラジルの日本型交番の話~

  連れ合いが芝居の公演をさせてもらったご縁で、連れ合いと一緒にしんらん交流館の公開講座を聞きにいく。「情熱の国、ブラジルに暮らして」というテーマだ。娘たちがブラジルにいることをご存じで、担当の方から、ぜひにとお誘いいただいたのだ。30名ほどの参加だったが、お東のご門首夫妻が一つ前に坐られた。ブラジルが長かったこともご縁があるのだろう。一昨年は、連れ合いの芝居も見に来てくださり、感銘されたということもお聞きした。

https://jodo-shinshu.info/2021/02/25/28155/

 ところで今回の講演会。この演題からは正しい内容は伝わってこないが、幅広い皆さんに聞いてもらいたい内容だった。「情熱の国、ブラジルに暮らして」とした方が、やわらかい、とっつきやすいイメージがあったのかもしれないが、内容は、ブラジルに導入された日本の交番制度の指導のために、1年半、ブラジルで活躍された現役の婦警さんのお話。
 日本とブラジルの警察や治安に対する考え方の違いから、気質、文化の違い。国連が、世界で最も最悪の治安だといわれたブラジルのサンパウロのファヴェーラ(スラム地域)に、日本の「交番」制度を導入して、画期的に犯罪が減少した取り組みなどが紹介された。これは文化の違いや国の成り立ちの違いもあろが、警察・権力とは、力や武力で犯罪を押さえこむものだという考え方と、住民、地域、行政と協力しながら、武力にたよらない民衆の力で治安を維持しようという戦後の日本式の警察のありようが世界にも高く評価されているということである。

 私達は、日本の交番や駐在所、その中での「お巡りさん」しか知らないのだが、世界ではこれが特殊であり、具体的な、身近なやりとりや例話を通して、日本の私達の当たり前が異文化を通して見ると、素晴らしいシテスムで世界に誇る内容であるのが、面白かった。確かに、日本で自動小銃やマシンガンの類を構えている警察官を観ることはなし、街角で銃撃戦が行われることもない。それどころか、ほとんどのお巡りさんは、訓練以外で発砲することがないまま退官するという。一方で、海外では、マフィアや凶悪犯との銃撃戦も珍しくないという。そういえば、中国の新疆ウングル自治区の国境線では、自動小銃をもった警察官に睨まれ、威圧的でとても怖かった。それが犯罪が多かったり、強権的な国では当たり間の姿である。

 また地域で防犯や治安対策の取り組み、町内会活動なども、日本独自のものだという。どんなシステムにも善し悪しはあるだろうが、これだけの大国で、大都会でも治安がいい日本社会の基盤がどのように成り立っているのが、世界でも治安が悪い国の一つであるブラジルの取り組みをみれば、それがよく分かってきたのである。

 もちろん、単に警察の力や地域の取り組みだけでは改善されない。以前、リオデジャネイロの中でも貧困にあえぐファヴェーラと呼ばれるスラム地域を舞台にした、強盗、麻薬ディーラーなどをして金を稼ぐストリートチルドレンたちの抗争を実話を基にして描く、『シティ・オブ・ゴッド』とブラジル映画を観たことがある。貧困による激しい格差と、付随した教育や就職などの差別による社会不安が、若年層の常態化した犯罪を生むというのが最大の課題ではあるが、そんな中でも、一筋の光明が射しているかのようだった。

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観劇『メリーさんの羊』

 今、連れ合いには他に旦那さんが二人もいる。
 もちろん舞台上のことである。

 お一人は、わが家では「ガッパ」と呼ばれているベテラン男優の方。別にガッパに似ているからではない。大怪獣ガッパの映画での重要な役どころで、唯一、ガッパとは会話できる原住民役で出演されていたからだ。

 もうお一人が、俳優座の加藤頼さん。一昨年逝去された加藤剛さんのお子さまである。1月にもオンラインで観劇させてもらっている。

 その頼さんが下北沢での公演に出られる。それがコロナ禍で、観客も入れられるが、一部はオンラインで配信されたので、観劇することができた。

 劇作家、別役実名作『メリーさんの羊』 である。別役実の名前を聞くのはほんとうに久しぶりだった。大学1、2年生の時、学園祭での演劇部の作品を観て以来なので、実に40年ぶりか。

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 ほとんどが駅長と列車に乗り遅れた男の対話劇ですすむ。前半は、かなりとぼけた味わいのあるコメディ風で進んでいる。大笑いすることはないか、たまにクスッとした感じで、このままなんとなくかみ合っているようで、かみ合わない、行きつ戻りつするような会話が続き、このまま何事もなく終わっていくのかなと思っていたら、終盤に来て、知らない間にシリアスな展開になり、いつのまにか引き込まれてみていた。

 そして最後。駅長の奥様が登場してきてこれまでの二人芝居の意味がさらに鮮明となってくる。

 なーるほど、そういうことか。ちょっとゾクゾクとするよう結末。とてもよかったです。

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釈迦内棺唄~手作り劇場~

 緊急事態宣言下、連れ合いが東京の舞台公演に出かけた。緊急事態宣言の発令の直後だっだか、さまざまな対応プランを練りながらの執念の公演である。連れ合いも、2度もPCR検査を受けて臨んだ。ギャラより高い検査代である。しかも文化庁に支援された学校公演なので、関係各所との折衝も大変であっただろうが、なかなかの決断だ。生の舞台に触れてもらいたいという願いがある。もちろん、希望者はリモートでもOKという趣旨も加えられて、関係者としてYou Tubuで配信された舞台を、娘と二人で観ることができた。
 
 これまで異なる演出のバージョンで何度か観てきた演目だが、一人芝居の部分に絡みがあり、役者7名が常に舞台上での一体感が感じられて、とてもよかったと思う。終了後は、生徒たちが真摯な質問をしていたのが驚いた。大人では聞きづらいような質問を生でぶつけるのだが、その答えはとても勉強にあり、芸術のもつ力の根源を少しかいま見た気分で感動した。ただ質問が連れ合いに振られないか、内心ドキドキ、もう一方でニヤニヤと心配もしたのだが、、。

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 ただ来週に予定されていた別の公演は、稽古も公演は延期になった。以前の稽古で出演者から陽性者が出たこともある。芝居を打つのも覚悟がいる時代だ。昨年は、ほとんど休業状態で少しずつ動きだしたかと思ったら、この事態である。お芝居の世界もしばらくはたいへんな状況下が続きそうである。

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「ほとけと神々大集合」~岡山の宗教美術の名宝~

 風も強く、雪が舞い、冷え込む。

 母も一緒に、龍谷大学ミュージムの『ほとけと神々大集合』~岡山の宗教美術の名宝~と題した展示。「なぜ、岡山なの?」 まったく仏教美術のイメージがなかったが、岡山県立博物館の改修工事に伴う企画で、おかげでまったく知らなかった岡山の宗教美術に触れられた。岡山は古来、吉備国と呼ばれ、大和や出雲に並ぶ一大勢力地であったという。同時に、美作は、法然聖人の誕生地であり、臨済宗の栄西もまたこの地の生れだという。

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 真言宗(イメージとしては四国や和歌山だが)の勢力が強いのか、第一章は、密教美術、第二章は、神仏習合の美術と題されている。ぼくには、仏教美術の中でも、一番、馴染みのないところ。、曼陀羅も呪術めいて敬遠しがちだ。でも、重要文化財の両界曼陀羅(胎像界と金剛界)がとてもよかった。保存状態がよく彩色も美しく、細やかなところまで見ることができた。後、十二天(入れ替えで6幅ずつ)の図画も、きれいだった。バラモン教の神々が、仏教守護の神々として仏教に取り入れられていくプロセスを学んでいたので、興味をもってみることができた。また、本来、偶像化されない日本の神も、仏教の影響で偶像となるが、男神や女神があるのが面白い。さらには神仏習合された神や仏たちも提示されていた。タイトルは「ほとけと神々、大集合」であるが、「大習合」でもよかったかも、、。

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 2階は常設展示でお馴染みのものが多かったが、企画は3階のワンフロアーのみのだったが、すべて初見で岡山の仏教美術にすこしでも触れられて、予想外によかった。

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『皇室の名宝展』

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 教科書でしか見たことのないお宝が目白押しだった。皇室の御物なので国宝などの指定は受けていない(正倉院の宝物もそうである)が、名宝の数々を堪能することができた。長らく一般に公開される機会が少ないので保管状態がによく、特に「蒙古襲来絵詞」や「小栗判官絵巻」などの絵巻物関係は色鮮やかで、素晴らしかった。

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 今、大河ドラマで坂東玉三郎が演じる正親町天皇の宸翰(しんかん)があったり、親鸞聖人が法然門下におられた時代の展示があったりと、とにかく興味津々。

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 その中でも、伊藤若冲の「旭日鳳凰図」はすごかった。「植物綵絵」は三十幅の超豪華な揃い踏みを観たことがあったが、これは初見。テレビ画面でライブで紹介されていたのを観たが、実物を前にした迫力感は別物。よかったです。

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<庭園も散策↑>
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<閉館間際まで鑑賞↑>

 

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