カテゴリー「文化・芸術」の90件の記事

『絵はがきの大日本帝国』

 もし、お声をかけていただくことがなかったら、聞かなかっただろう。「絵はがき? なんのこと」としか思えなかった。絵はがきといえば、観光名所、お寺、展覧会などのポストカード、海外の観光地から送ったり、お礼状に使う程度で、タイトルから、戦前の観光案内の意味しか想像できなかった。

 が、それは違った。当時は、まだテレビも、もちろんネットもない時代。新聞を中心に、ラジオや記録映画などのメディアはあったが、スピードと拡散力では、絵はがきが力をもっていたという。アメリカ人夫妻が日本の5万枚にのぼる絵はがきの蒐集し、その中から400点を限定し、またその中から数十点を展示(ホンモンではなく、拡大してプリントアウトされたもの)した企画。絵はがきを通して、日本の近現代史、日清戦争から大二次世界大戦までの事件や出来事やイベント、大日本帝国が領土拡大するプロセス、当時の世情をリアルに伝えるメディアとして、また有力なプロパガンダーとして、さらに出された文面からは、今日のSNS的な役割も担っていたことを教えられた。関東大震災の折には、大量に、またさまざまな種類の絵はがきが造られて、それが拡散されている。この分野の先行研究も進んでいることなど、まったくしらなかったテーマであった。

 と同時に、軍国、拡大路線の日本の広がりの歴史も、一直線ではなく、常に米英(特にアメリカ)を意識して、なんとか離れないでいようと、ドイツとの三国同盟には前のめりではなかったことなど、絵はがきの絵柄や種類でも分かるところかとても面白かった。他にも、満鉄の存在や、

  中でも、皇紀2600年を記念して、東京では、万博と、オリンピックを開催する予定でいたが、戦争の激化で中止になる。一足、絵はがきで、肌木では。他にも、札幌での冬季五輪も断念する。それが戦後、高度成長を背景に、1964~1972年の間に、東京五輪、大阪万博、そし札幌冬季五輪が開催されることになる。そして、コロナ禍の今も、東京五輪、さらには大阪万博、さらには札幌冬季五輪の誘致と、戦前も、戦後も、そして現在も、政治体制は変わっても、発想がまったく同じなのにはあきれてしまった。

 他にも近、現代史が好きには面白い話がたくさん合って、満足した。
 同タイトルの新書を買って、サインももらいました。

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まるごと! 龍谷大学ミュージアム』展

『まるごと! 龍谷大学ミュージアム』

 龍谷大学ミュージアムが日本初の仏教総合博物館としてオーブンして10年。それを記念した企画展。緊急事態宣言の発令があって、一時、ミュージアムも閉鎖。そのまま終わってしまうかと思っていたから、会期延長の上で、また再開された。

 所蔵品の提示なので、ほとんどがこれまでの展示で観たことがあるもだが、一同に会するのはよかった。しかも今回は撮影OK。せいぜいSNSでCMしてください、ということなのであろう。

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 浄土真宗は仏教美術の関して、特に仏像の分野では、新興勢力で、信仰歴史も浅く、弥陀一佛なので、バリエーションも乏しい。(といっても1点だけ展示↓)

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 ただ西本願寺は、大谷探検隊の歴史があり、シルクロードやガンダーラの仏教美術とのつながりもあるので、収集品にも、古い(2~3世紀とか4~5世紀)ガンダーラ、マトゥラーの仏像や神像が、半数を占めていた。不思議と、東南アジアや中国、また今のインドのものよりも、このころの仏像は、写実的なリアリティーがあるだけでなく、日本人の琴線に触れるような哀愁あって、人気もある。

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 また、仏像だけでなく、お釈迦様のご一生を表す仏伝浮彫の一部も多く展示されていた。これは、釈尊の前生譚で燃灯授記↓

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 いろいろと撮影したので、合間、合間に紹介できればと思っている。
 

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「聖徳太子と法隆寺」展

 家族で奈良へ。緊急事態が発令されて京都国立博物館の「鑑真和上」展は休業となったが、奈良国立博物館の「聖徳太子」展は開催されている。前日までにネット予約し、指定時間を決めていく方式で、密にならず回ることが出来る。

 ならまちの町家カフェでランチをする。外食にはめずらしく、とても薄味のやさしい味つけでホッとする。

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 ブラブラと奈良公園の鹿にエサをやりながら歩く。連れ合いは、鹿との触れ合いの方が楽しみなようだ。

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 さて、今年が聖徳太子、千四百回大遠忌にあたり、ゆかりの寺院でも法要があり、奈良国立博物館「聖徳太子と法隆寺」展も記念開催である。

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 法隆寺には、何度もお参りさせてもらっているが、日本の世界遺産の第一号に相応しい仏教美術の宝庫である。飛鳥時代(7世紀)という歴史の重みが違う。

 本展も、いわば「和国の教主」。つまり、太子は、日本に生まれ、日本に仏教を広めれたお釈迦様であり、「聖徳太子と仏教」が主なテーマで、さらに、その後、日本人の精神的な根底を築いた太子に対する敬愛が、太子信仰(親鸞聖人にも大きく影響する)として流れていることにも触れておられた。これまで法隆寺などでも拝観したことのある仏像もあったが、改めて体系的に示されて見応えのある展示に、ただ堪能した。

 特に、法隆寺の聖霊院に安置されている秘仏本尊である聖徳太子および侍者像は、始めて拝観させていただけて感銘した。威厳ある太子像とは対比的に、子息の山背大兄王などの侍者像は、どれも柔らかくユーモラスな表現で描かれているのが印象的だった。

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  最後に有名な「玉虫厨子」があったが、綿密な細工や、今なお輝いてる玉虫の翅が残っているのも驚き、また各面のモチーフである四「施身聞偈」(修行者と羅刹、とか「いろは歌」)や「捨身飼虎」などもじっくり拝観させていただけた。

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 続いて、別館になる「なら仏像館」に足延ばしたが、みんな、歩く疲れてサッーと見るに留まった。その中でも、特別公開されていた金峯山寺の金剛力士像が、天上まで届くような迫力ある存在感を示していた。

 疲れたけれど素晴らしかったです。

 6月20日まで奈良国立博物館で。7月13日~9月5日の機関は、東京国立博物館で開催予定。

 

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しんらん交流館の公開講座~ブラジルの日本型交番の話~

  連れ合いが芝居の公演をさせてもらったご縁で、連れ合いと一緒にしんらん交流館の公開講座を聞きにいく。「情熱の国、ブラジルに暮らして」というテーマだ。娘たちがブラジルにいることをご存じで、担当の方から、ぜひにとお誘いいただいたのだ。30名ほどの参加だったが、お東のご門首夫妻が一つ前に坐られた。ブラジルが長かったこともご縁があるのだろう。一昨年は、連れ合いの芝居も見に来てくださり、感銘されたということもお聞きした。

https://jodo-shinshu.info/2021/02/25/28155/

 ところで今回の講演会。この演題からは正しい内容は伝わってこないが、幅広い皆さんに聞いてもらいたい内容だった。「情熱の国、ブラジルに暮らして」とした方が、やわらかい、とっつきやすいイメージがあったのかもしれないが、内容は、ブラジルに導入された日本の交番制度の指導のために、1年半、ブラジルで活躍された現役の婦警さんのお話。
 日本とブラジルの警察や治安に対する考え方の違いから、気質、文化の違い。国連が、世界で最も最悪の治安だといわれたブラジルのサンパウロのファヴェーラ(スラム地域)に、日本の「交番」制度を導入して、画期的に犯罪が減少した取り組みなどが紹介された。これは文化の違いや国の成り立ちの違いもあろが、警察・権力とは、力や武力で犯罪を押さえこむものだという考え方と、住民、地域、行政と協力しながら、武力にたよらない民衆の力で治安を維持しようという戦後の日本式の警察のありようが世界にも高く評価されているということである。

 私達は、日本の交番や駐在所、その中での「お巡りさん」しか知らないのだが、世界ではこれが特殊であり、具体的な、身近なやりとりや例話を通して、日本の私達の当たり前が異文化を通して見ると、素晴らしいシテスムで世界に誇る内容であるのが、面白かった。確かに、日本で自動小銃やマシンガンの類を構えている警察官を観ることはなし、街角で銃撃戦が行われることもない。それどころか、ほとんどのお巡りさんは、訓練以外で発砲することがないまま退官するという。一方で、海外では、マフィアや凶悪犯との銃撃戦も珍しくないという。そういえば、中国の新疆ウングル自治区の国境線では、自動小銃をもった警察官に睨まれ、威圧的でとても怖かった。それが犯罪が多かったり、強権的な国では当たり間の姿である。

 また地域で防犯や治安対策の取り組み、町内会活動なども、日本独自のものだという。どんなシステムにも善し悪しはあるだろうが、これだけの大国で、大都会でも治安がいい日本社会の基盤がどのように成り立っているのが、世界でも治安が悪い国の一つであるブラジルの取り組みをみれば、それがよく分かってきたのである。

 もちろん、単に警察の力や地域の取り組みだけでは改善されない。以前、リオデジャネイロの中でも貧困にあえぐファヴェーラと呼ばれるスラム地域を舞台にした、強盗、麻薬ディーラーなどをして金を稼ぐストリートチルドレンたちの抗争を実話を基にして描く、『シティ・オブ・ゴッド』とブラジル映画を観たことがある。貧困による激しい格差と、付随した教育や就職などの差別による社会不安が、若年層の常態化した犯罪を生むというのが最大の課題ではあるが、そんな中でも、一筋の光明が射しているかのようだった。

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観劇『メリーさんの羊』

 今、連れ合いには他に旦那さんが二人もいる。
 もちろん舞台上のことである。

 お一人は、わが家では「ガッパ」と呼ばれているベテラン男優の方。別にガッパに似ているからではない。大怪獣ガッパの映画での重要な役どころで、唯一、ガッパとは会話できる原住民役で出演されていたからだ。

 もうお一人が、俳優座の加藤頼さん。一昨年逝去された加藤剛さんのお子さまである。1月にもオンラインで観劇させてもらっている。

 その頼さんが下北沢での公演に出られる。それがコロナ禍で、観客も入れられるが、一部はオンラインで配信されたので、観劇することができた。

 劇作家、別役実名作『メリーさんの羊』 である。別役実の名前を聞くのはほんとうに久しぶりだった。大学1、2年生の時、学園祭での演劇部の作品を観て以来なので、実に40年ぶりか。

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 ほとんどが駅長と列車に乗り遅れた男の対話劇ですすむ。前半は、かなりとぼけた味わいのあるコメディ風で進んでいる。大笑いすることはないか、たまにクスッとした感じで、このままなんとなくかみ合っているようで、かみ合わない、行きつ戻りつするような会話が続き、このまま何事もなく終わっていくのかなと思っていたら、終盤に来て、知らない間にシリアスな展開になり、いつのまにか引き込まれてみていた。

 そして最後。駅長の奥様が登場してきてこれまでの二人芝居の意味がさらに鮮明となってくる。

 なーるほど、そういうことか。ちょっとゾクゾクとするよう結末。とてもよかったです。

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釈迦内棺唄~手作り劇場~

 緊急事態宣言下、連れ合いが東京の舞台公演に出かけた。緊急事態宣言の発令の直後だっだか、さまざまな対応プランを練りながらの執念の公演である。連れ合いも、2度もPCR検査を受けて臨んだ。ギャラより高い検査代である。しかも文化庁に支援された学校公演なので、関係各所との折衝も大変であっただろうが、なかなかの決断だ。生の舞台に触れてもらいたいという願いがある。もちろん、希望者はリモートでもOKという趣旨も加えられて、関係者としてYou Tubuで配信された舞台を、娘と二人で観ることができた。
 
 これまで異なる演出のバージョンで何度か観てきた演目だが、一人芝居の部分に絡みがあり、役者7名が常に舞台上での一体感が感じられて、とてもよかったと思う。終了後は、生徒たちが真摯な質問をしていたのが驚いた。大人では聞きづらいような質問を生でぶつけるのだが、その答えはとても勉強にあり、芸術のもつ力の根源を少しかいま見た気分で感動した。ただ質問が連れ合いに振られないか、内心ドキドキ、もう一方でニヤニヤと心配もしたのだが、、。

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 ただ来週に予定されていた別の公演は、稽古も公演は延期になった。以前の稽古で出演者から陽性者が出たこともある。芝居を打つのも覚悟がいる時代だ。昨年は、ほとんど休業状態で少しずつ動きだしたかと思ったら、この事態である。お芝居の世界もしばらくはたいへんな状況下が続きそうである。

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「ほとけと神々大集合」~岡山の宗教美術の名宝~

 風も強く、雪が舞い、冷え込む。

 母も一緒に、龍谷大学ミュージムの『ほとけと神々大集合』~岡山の宗教美術の名宝~と題した展示。「なぜ、岡山なの?」 まったく仏教美術のイメージがなかったが、岡山県立博物館の改修工事に伴う企画で、おかげでまったく知らなかった岡山の宗教美術に触れられた。岡山は古来、吉備国と呼ばれ、大和や出雲に並ぶ一大勢力地であったという。同時に、美作は、法然聖人の誕生地であり、臨済宗の栄西もまたこの地の生れだという。

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 真言宗(イメージとしては四国や和歌山だが)の勢力が強いのか、第一章は、密教美術、第二章は、神仏習合の美術と題されている。ぼくには、仏教美術の中でも、一番、馴染みのないところ。、曼陀羅も呪術めいて敬遠しがちだ。でも、重要文化財の両界曼陀羅(胎像界と金剛界)がとてもよかった。保存状態がよく彩色も美しく、細やかなところまで見ることができた。後、十二天(入れ替えで6幅ずつ)の図画も、きれいだった。バラモン教の神々が、仏教守護の神々として仏教に取り入れられていくプロセスを学んでいたので、興味をもってみることができた。また、本来、偶像化されない日本の神も、仏教の影響で偶像となるが、男神や女神があるのが面白い。さらには神仏習合された神や仏たちも提示されていた。タイトルは「ほとけと神々、大集合」であるが、「大習合」でもよかったかも、、。

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 2階は常設展示でお馴染みのものが多かったが、企画は3階のワンフロアーのみのだったが、すべて初見で岡山の仏教美術にすこしでも触れられて、予想外によかった。

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『皇室の名宝展』

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 教科書でしか見たことのないお宝が目白押しだった。皇室の御物なので国宝などの指定は受けていない(正倉院の宝物もそうである)が、名宝の数々を堪能することができた。長らく一般に公開される機会が少ないので保管状態がによく、特に「蒙古襲来絵詞」や「小栗判官絵巻」などの絵巻物関係は色鮮やかで、素晴らしかった。

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 今、大河ドラマで坂東玉三郎が演じる正親町天皇の宸翰(しんかん)があったり、親鸞聖人が法然門下におられた時代の展示があったりと、とにかく興味津々。

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 その中でも、伊藤若冲の「旭日鳳凰図」はすごかった。「植物綵絵」は三十幅の超豪華な揃い踏みを観たことがあったが、これは初見。テレビ画面でライブで紹介されていたのを観たが、実物を前にした迫力感は別物。よかったです。

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<庭園も散策↑>
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<閉館間際まで鑑賞↑>

 

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「聖衆来迎寺と盛安寺」展

  家族で、滋賀県大津市の大津市歴史博物館へ。三井寺(園城寺)に隣接する博物館だ。

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   滋賀県は、国宝数では京都、奈良、東京、大阪についで5位。重要文化財を加わると、4位となる文化財の宝庫なのだが、隣接する京都や奈良に比べると、その知名度は低いのが現状だ。でも、都に隣接する近江国は、歴史の最重要な地域で比叡山や三井寺、石山寺などの有名社寺が多数の存在しているのである。その比叡山の麓に坂本の町は、明智光秀のゆかりの地でもあり、彼が最初の所領となり坂本城が造られた。西教寺は、天台真盛宗派の総本山.もある。

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 今回は、明智光秀ゆかりの下坂本の社寺、「聖衆来迎寺と盛安寺」展である。

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 歴史的な書状や文書、経典、絵画などの美術品に、仏画や仏像の多数出ていた。驚いたのは、聖衆来迎寺の宝物の多さである。目玉は、聖衆来迎寺にある国宝の絹本着色六道絵だ。『往生要集』一章「厭離穢土」に示される六道の様相を具象化したもので、のうち、「地獄」は、八大地獄の内、等活、黒縄、衆合、阿鼻の四つを、「人」は、不浄・苦(四苦と八苦)・無常の姿を四幅に描かき、餓鬼、畜生、修羅、天上である。残り3幅のうち2幅は『往生要集』七章「念仏利益」の所説に基づいて、念仏の功徳を解きあかしている。最初の1幅は、『往生要集』にはない閻魔庁の裁きの場面。業鏡(浄玻璃の鏡)の前に、罪人の罪状がすべて映し出されていた。

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<盛安寺の十一面観音像。重要文化財なのに撮影OK>
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 予想以上の充実の内容に堪能させて頂いた。

 

 

 

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西七条の「えんま堂」展

   博物館や美術館の行くのはコロナ以降初めてとなる。これまでと違い密を避ける為にネット事前予約が必要だが、混雑することはないが、母も一緒だったのでゆったり鑑賞できるのは安心である。
  龍谷大学ミュージアムの『西七条の閻魔堂展』に行く。

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 常設展ではあるが、仏教の思想と文化と題するシリーズ展の第八弾。第一部は、仏教誕生のインドから始まるアジアの仏教、第二部は、日本の仏教、最後は浄土真宗へとつながる流れである。それで、第一部では、仏教とは、釈尊とは、大乗仏教、東南アジアの仏教、西域の仏教、そして中国へというあまりに広範囲のテーマを総花的に展示しているので、各テーマが1~2躯の展示と説明で終わってしまうのは致し方ない。8割以上は、すでに観たことがあるものだが、それでも体系的に展示され、釈尊の生涯に合せて四大仏跡の写真や解説などでは、2月のインド仏跡旅行が甦ったしてよかった。小さなところでは、今、講義を聞いている永観律師の『往生拾因』が、鎌倉時代の墨擦が出ていた。書写ではなく、鎌倉時代には需要があり普及していたのかと思うと新鮮な驚きだった。

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 そして、今回は、西七条の「えんま堂」閻魔大王初めとする十王像の特集があった。いつも家庭法座を開かれる西七条のM家は、このお堂を目印に道を曲がってすぐにある。ぼくにも馴染み深い、地域に溶け込んだ小さなお堂の仏像が取り上げられたことに驚いきた。そして、そこにあった十王像が、鎌倉や室町時代の文化財であったことが、最近の龍谷ミュージアムの調査で分かったというのだ。これには地域の方やお堂をお護りしてい方々もたいへんな驚かれたという。冥土の冥官と同時に、閻魔王の本地である地蔵菩薩や京都の地蔵盆、またユーモラスな地獄絵なども紹介されていた。どれも庶民の身近にある仏教信仰の形態で、今にも形は息づいている。

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 コンパクトで楽に観られることもあって、母も喜んでくれて、なかなかよかったですね。

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