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2023年2月の4件の記事

4年ぶりの北海道(4)~旭川・川村カ子トアイヌ記念館

 深川を昼過ぎに出発して、美瑛町の白金温泉を目指す。

 旭川経由なので、旭川の雪まつりの雪像を探したが、少し時期が早かったようだ。

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 市内を回っていたら、「川村カ子トアイヌ記念館」を見つけた。

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   4年前に、時間の関係で行けなかった場所だ。ゆっくりと見学したが、他の観光客はいなかった。ウポポイの展示を観た後だったので、一段と不思議な気がした。別に展示品が特別に違う分けではなし、ほぼ同じようなものが展示されている。しかも、こちらは狭いスペースに雑多に展示されているのが、実際にそれらを使っているアイヌの人々の写真が添えてあるだけでも、決して展示品が美術品でも、貴重品でもなく、普段の日常生活の必需品だったり、生活に結びついた神事や祭事の品々だったり、季節事のうつろいをあらわすものだったりと、要は、そこに生きている人が感じられるようであった。

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 この差はどこから来ているのかを噛みしめながら、眺めていた。 

 

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4年ぶりの北海道~深川市~

 4年ぶりに連れ合いの実家である。

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 こちらに帰省の度に、観光果樹園が整理されていくのは寂しい。最初は主力のリンゴがなくなり、今回はサクランボの樹が切られいてた。まだブドウやナシなどは奥に残っているが、自宅の回りの風景は変わっている。しかし冬の間は一面に雪に覆われてしまうので、それほどの違和感はない。冬の時期は、見晴台の山小屋までの道も塞がれている。今年は寒さが厳しく、雪が多くて、朝夕の除雪車の後で、義父がトラクターで家からの道を整備するのが日課になっている。雪が降ると、どこまでが道で、どこまでが雪壁が分からなくなっている。

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 今回の深川では訪問したい場所(お寺)があった。これまでも、北海道に来るたびに知り合いのお寺を訪ねてきた。小樽市、伊達市、そして深川市でもそうであるが、今回も初めてのお寺である。コロナ前の大学の同窓会で、たまたま同じテーブルについた同教生が、連れ合いと同じ高校、しかも知り合いのお寺であったことが分かったのだ。これまで何度せお寺の前を通ってきたが、まったく知らずに素通りしてきた。連れ合いは、ずっと以前に、知り合いのご講師の先生をお寺に送ったことがあったというのてある。

 体調がすぐれない中で、夫婦共々、いろいろ話が出て楽しい時間を過ごすことができた。

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 殿平先生のところに加えて、深川で訪ねる場所が増えた。

 

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4年ぶりの北海道(2)~白老・ウポポイ~

 今回の旅の目的の一つは、「ウポポイ」を訪れることだった。白老町にある国立アイヌ民族博物館と共生公園である。今日は大雪が予想されていたが、建物の博物館に入ってしまえば影響を受けないと思っていた。

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 国も、北海道も力を入れていて、空港でも大きく宣伝されている。が、広大な駐車場に車は2~3台しか停まっていない。そこから、グルグルと回路を展示施設まで、雪が強く降る中を4~5分歩いて、博物館へ。次ぎの公演(アイヌと唄や舞踊)の時間が迫っていたので、また体験交流ホールに移動。3分ほどのことだが、寒い風雪の中を歩く。ボロト湖畔の美しい風景が楽しめるそうだが、冬季は湖も凍り雪が積もり湖は判別しない。天気さえよければ問題ないが、風雪の強い時の外部移動は不自由だ。

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 でも、公演はよかった。観客は3組だけで、舞台上の演者の方が多いように思えたが、若い演者による迫力のある声と踊りを堪能した。博物館に戻って、アイヌ文化の展示をゆっくりと観た。途中で、別の公演があったので、また移動してアニメを見に来た。プロジェクットマッピングを交えた立体的な映像は美しかったが、観客は2組だけと寂し限りだ。3度目の入館で残りの展示見て、最後に映画も見た。アイヌ文化の展示は美しかった。がしかし、生活臭が抜け、迫害の歴史は語られず、美術品を魅せられている風情だ。あっちこっちに移動があり、別方面にある工房やコタンには行かなかった。文化を保存し、展示するとはどんな意味があるのかを考えさせられた。

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 風雪が強くなる前に、深川に向って出発する。

 

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4年ぶりの北海道(1)~登別温泉~

   4年ぶりに北海道に向う。インド旅行で取り止めた後、新型コロナが感染が急拡大して、家族単位での帰省は自重していた。もちろん、連れ合いだけは正月と盆の帰省を続けていたが、毎回、コロナに振り回された里帰りとてっいた。今回も、旅行支援の関係もあるが、念のために事前にPCR検査を行なって旅にでた。ぼくは初めての経験だったが、家族全員が陰性で、無事に旅に出ることができた。 

 寒波の心配があった。直前まで、飛行機の遅延や欠航がつづいていたが、幸い、行き帰り共に、好天に恵まれて順調なフライトとなった。北海道に関しては、晴れ男である。

 関空から新千歳空港へ。予定通り空港の「ラーメン道場」でラーメンを食べて、レンタカーを借りた。晴天だったので、支笏湖に足を延ばしかけたが、時間の関係で途中で止めて、登別温泉を目指すことにした。

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 登別も4年ぶりだ。宿は、第一滝本館にしたので、地獄谷はすぐそこ。でも、七は、イオウの匂いが苦手だと言って、行かなかった。ぼくも幼いころは苦手だったことを思い出した。まだ記憶に新しい場所だが、地獄谷に相応しい光景は圧巻。

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何百羽ものカラスが、「カー カー」と鳴きながら、夕空を旋回するのも異様だった。

 お宿の風呂は広大だが、洋風のレトロ感がすごい。老舗ならではである。ここに泊まるのは、最初の聞法旅行以来で、もう20年以上前のことになる。その時は珍しかったが、日本人よりもはるかに海外からの観光客が多いのには驚いた。中国からの団体客はなくても、この賑わいは久しぶりの光景。

 

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