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名古屋での葬儀

 突然の訃報だった。

 火曜日の朝、名古屋に住む姉より、お義母さまが倒れて危篤状態だという連絡がある。重篤な状態で、今夜は越せるかどうかも難しい。昨日までお元気で、お正月には得意の絵を添えた年賀状を頂いていた。それが、夜には訃報となって届いた。

 火曜日のご往生。週末の報恩講とは重ならないと思っていが、火葬場が混雑していて日程はすぐに決まず、翌日、金曜日のお通夜で、報恩講の土曜日が葬儀と決まった。ただ葬儀は午前中なので、葬儀を終えてすぐ新幹線に飛び乗れば、報恩講には間に合う。ただ、初七日法要に出るのは難しい。ところが、葬儀屋から「初七日は葬儀の中ですませる(式中初七日)でお願いします」と伝えられた。葬儀に不慣れなぼくは、その言葉を初めて耳にした。今は、これが主流になっているという。収骨まで待ち、再び式場に戻って、そこで初七日法要、会食となると、葬儀会館も皆さんも二度手間なので、葬儀中にすませ、火葬、会食、収骨、そして解散となれば効率的なのだろう。残念ながら、還骨の後の初七日で、遺族の方にご法話を聞いてもらうことを最初のご縁にしていたのだか、これからは勧め方も考え直さねばならない。

 急に慌ただしくなった。報恩講の準備を早める。『御伝鈔』の拝読の練習も必要だし、法話の教案もある。また、久しぶりの葬儀で七条の着付けの確認や勤行の練習にも時間が取られる。法名を考え、参列の皆さんにその意味をお配りもする。慌ただしくても、せっかくの法縁である。しっかり勤めさせて頂きたい。

 そんな気持ちで、金曜日に新幹線に乗って名古屋に向った。

 

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