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葬儀から報恩講

 幸い、葬儀は姪っ子の連れ合いが脇についてくれることになった。彼は長く法務員を勤め、時には午前、午後と1日の2度の葬式も珍しくない葬儀のプロである。声もいいし、よく事情も分かっていて、ぼくの勤行にも合せてくれた。そして姪のRちゃんに七条を着つけてもらった。こんな日が来るとは、昔は夢にも思ったことがなかった。皆さんのおかげて、いい葬儀となったのではないか。

 家族葬だったが、親戚も多くそれなりにお参りがある。通夜の法話は、法名(釋法鈴)のおいわれを中心に、分かりやすい話に勤めた。葬儀の法話は、Rちゃんがおばあちゃんの想い出と共にお話くださる。同じ世代の従姉妹もいるので、なによりのご縁になるであろう。

 ご親戚の方はお帰りになるが、ご自宅の戻ったらご家族で還骨と初七日法要を託しておいた。ご法を中心にした家族なのでなんの心配もなく、葬儀を終えると、雨の中、京都に戻る新幹線に飛び乗った。
 
 これから報恩講である。行事前に、新幹線に向うのは遠方のお同行さんの気分である。誰かに会わないかなーと当たりを見回したが、この車両には同人とおられなかった。ただ、明日の成人式、京都三十三間堂の恒例行事である通し矢(弓道大会)があり、弓や矢をもった成人たちがたくさん乗っていた。

 ちょっと不思議な気分で、報恩講を迎える。初日は法話はあたっていないので、勤行が中心である。大師影供作法を勤め、夜座は『御伝鈔』下巻を拝読させていただいた。自信のない声明だが、皆さんの力を借りて無事に勤めることができてよかった。 

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