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修正会~阿弥陀様を漢字一文字で 2023年版~

 弥陀成仏のこのかたは
 いまに十劫をへたまへり
 法身の光輪きはもなく
 世の盲冥をてらすなり

 今年も、1月1日の修正会から法座が始まる。

 年末年始は好天に恵まれた。コロナ禍以降、遠方からのお参りは減ったが、名古屋、富山から姉の家族もお参り。後は、京都、滋賀、大阪からの参詣者で、常連の方はほぼ揃ってくださった。ZOOMの参加も同じほどあって、合せると50名以上のお参りである。

 昨年12月の寺院布教の時、「今年の世相をあらわす漢字」が発表された日だったので、話題に昇った。なった。それで、急に思い出したのが、「阿弥陀様を漢字一文字で表すとどうなるか」という問いである。でも、これには正解はない。あくまで個々人のイメージの世界である。が同時に、多くがだされるなかで、阿弥陀様の性格、お心がその文字に表されるから不思議である。

 これはこのプログから生まれた企画である。ブログが始まった間もない2008年12月のことだから、14年以上前のことだ。皆さんに問いかけて、それをまとめたのが次ぎの記事である。

http://karimon.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-0005.html

http://karimon.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-f294.html

 ご一読いただくとわかるが、これが結構有り難い。選ばれた一字だけでなく、その漢字を選んだ一言がいい。同時に、顔ぶれが懐かしすぎる。ハンドルなので、今の方が読まれたも分からないだろうが、ぼくには分かっている方々だ。もう故人になられた方も何名かある。華光とご縁がなくなった方もある。一方で、今も続けてご縁を結んでいる方もあるが、当日、グズグス言っておられ方が、今も、同じようにグズグズ言っておられることが、尊い。ZOOM参加者に中にも継続者が数名おられたが、面白かった。

 今回も、皆さんに一言ずつ頂く。「親」「光」「願」「智」「悲」「救」「摂」「救」……顔ぶれが代わっても、「なるほど」というお答えで、やはり14年前にも出ているものであったが、中には、「鏡」(私の姿をありのままに歪めず写し出してくださるから」とか、「断」(横超断四で、迷いを断つお働き)や「破」(同じく破闇満願)、「慚」「望」などの声もあった。

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 ぼくは、やはり「待」という一字。そのお心を頂いたが、もう多くは不要だろう。

「『迎』はむかふるといふ。まつといふ。他力をあらわすこころなり」(唯信鈔文意)

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