華光大会番外編~ホテル難民とコロナ禍~
華光大会が始まった。実は、法座か始まる前からすでに始まっていた。法座の内容とはまったく別のことである。
今年の大会は、3年ぶりに前期・後期を分けない3日間の法座だ。それでも人数制限や宿泊、食事は中止となった。各自がホテルを予約してもらう。ところが、この時期、京都は紅葉シーズン真っ盛り。過剰気味のホテルも満室で、価格が高騰している。普段は5千円前後のシングルの部屋も、軒並み2万円以上もするのだ。法人契約をしているホテルでも行き違いがあって、予約の取り方で混乱が生じていた。金曜日はよいが、土曜日がとれなかったり、高額を請求をされたりとトラブルも起こる。
ホテルが取れなくて何十年ぶりの参加を諦めた方々もある。体調不良でキャンセルされた方の宿を譲ってもらったのに当日キャンセルする奴もいる。ケガに、病気に、コロナ感染や濃厚接触、仕事の都合、それに加えてホテルが取れないと、法座申込後のキャンセルが数十名になる。かと思えば、同人宅に泊めてもうったり、布団を持参して車中泊を考えていた方もある。ご因縁事とはいえ、このあたりの経緯は面白い。
会館も、ホテル難民に限定して宿泊してもらうことになった。北海道組は前泊・後泊も含めて4泊の予定。ところが予想外のトラブルが起こる。コロナ感染が判明して、事務のTさんまで濃厚接触者となってしまった。予想外と書いたが、ほんとうはこれも別に驚くことではない。でも遠方の旅先で発熱したら、この後がたいへんだ。早くホテル療養が決まってよかったが、慣れない地で心細かったことだろう。もしこれが昨年までなら法座は中止になっていただろうし、皆さんも気が気でなかっただろう。今は普通にコロナ感染が溢れていて、みんなも別に気にかけずに普段どおり法座が開かれた。少人数だったが、2日目には懇親会も開けたのもよかった。
この3年、法座出席者の顔ぶれが固定している。コロナの影響が大きいいが、ご縁に会わない理由が正当化されるのが怖い。理由はともかく、懈怠の姿をわが身に引き受けることがないのなら、単なる今生事と同じレベルになってしまう。ご因縁とはいえ、法座一つに出るだけ起こる悲喜こもごも。これも自分を見せられ、ご法を喜ぶ種となるのだが、如何か。
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