二部制から生まれた同人のよる企画法座だが、今年は、初日の夜に開催。募集段階で、これぞと思う同人に懇親会の席で、何かやってみませんか」とお声をかける。以下のような興味深いテーマが集まった。
(1) D-pca(真宗カウンセリング)について
内容: 真宗とカール・ロジャーズ・アプローチとの交流から生まれてきたひとつの運動です。これについて真宗という側面とカウンセリングという側面のふたつから取り上げてみたいと思います。もっぱら私が話しをするこということになります。もちろんヤリトリをしながらということになりますが・・。
真宗からは故・西光義敞先生中心に立ち上げられてきた「聞法の集い」の体験、先生とのヤリトリの思い出、そして故・松岡先生との思い出を通して語らせていただけたらなと思います。現代にまさに生きる真宗です。そして、カウンセリングの側面からは真宗と交流することによってカール・ロジャーズのアプローチに一石を投じることになる(世界的にみても)と思われ、そのことについても語りたいと思っています。
(2)Mさんの遺徳を語り合おう!
内容:*人と人をつなぐ”懸け橋”になりたい…お寺と華光・仏教とカウンセリングなど。
*『北風と太陽』の”太陽”でありたい…暖かさで相手が自ずから服を脱いでいく」と常日頃おっしゃられ、広く出会いの場を求め、「仏法」や「真宗カウンセリング」を弘めながら、たくさんの繋がりを作り、駆け抜けて行かれたMさん。ものすごい勢いで、天に駆け上る青く白い龍のようでした。Mさんが私に遺してくださった宝物を皆さんの宝物と一緒に分かち合いたくなりました。開けてびっくり玉手箱!一緒に開けてみましょう!
(3)「アジャセからの贈りもの」耳で聞く『教行信証』の世界
内容:「アジャセ」は親殺しである。恐るべき極悪人だと言えよう。だが親鸞はこのアジャセの暗黒を見つめて、そこに人類の真実のいのちの光を感受したのであった。都路恵子さんは、この書(教行信証)に満ちるアジャセの声に全身を任せたという。ただ聞いたのである。(帯より抜粋)
皆さんとこの書の1部を輪読し、教行信証を読むから聞く体験を一緒に分かち合いたく思います。
参照=「アジャセからの贈りもの」耳で聞く『教行信証』の世界(都路恵子著)
(4)「信一念と法の相続」について語り合う
内容:昭和20年夏ごろ、結核の病床にあった尾上実氏は、伊藤康善先生に何度か手紙を書かれています。小康状態だった病状がある時から悪化の一途をたどり、いよいよ我が身
の寿命が尽きることを感じた尾上氏は、何か形見に残せるものはないかということで、華光の朋友諸氏に残す言葉として以下のように書かれています。(最後の手紙より)
(一)往生は信一念に定まり、以後は法を忘れようが疑おうが、何の関係もない。 従って信後の喜びを苦にする必要は認めない。
(二)しかし、せっかくの法を生かすためには、充分に聴聞の座を重ねて、 信心の溝さらえをしなければならぬ。
仏法を聞いたといっても、法を忘れたり疑ったりすることに悩んでいる人はいるでしょうか? 信後の喜びに苦しんでいる人はいるでしょうか? また、充分に聴聞を重ねているでしょうか?信心の溝さらえをしているでしょうか? その一語一語について、有志で語り合いたいと思います。求道や信仰のことに関わらず、その方の人生を語っていただき、分かち合ってまいります。