東京支部法座~出遇い~
今年、最後の東京支部法座。12月もあるが、別のご講師の法座である。
改めていうまでもないが、仏法とは出会いである。親鸞様の「値遇」ではないが、たまたまの出遇いを、遠き宿縁を慶べと仰っている。出会いは、ほんとうに自分に出遇うことであり、またそこでしか阿弥陀様との出遇いもない。同時に、法友との出会いがまたそのすべてだといってもいい。
「会うは別れの始め」という言葉もあるが、出会いがあれば別れもある。がしかし、ほんとうに出会った関係には別れはないのだ。出会いは必ず別れはあるが、出会った関係には別れがないのである。だからこそ、もうすでに往生されて現実には出会うことがなかった尾上実さんにも、おみとさんにも、お出会いさせてもらう不思議があるのだ。
では、今、目の前にいる皆さんと、ほんとうに出会っているのか。聞いた、覚えた、分かったという世界ではない。お互いが、今、自分を「出」て「会」う世界。一度もあたことのないほんとうに自分に出会わせてもらう勝縁がここにあるのだが、東京の皆さんは、どうであったのだろうか。
ぼくは、いつも欲張りすぎているのだろうかなー。
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