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納骨法要

 一昨年の2月22日にご往生された法子さんの納骨のために、お墓に向う。

 車を北に走らせて福王子まで。福王子神社に突き当たり、左に進むと御室・仁和寺、右手の鳴滝方面に進む。このまま直進すると周山街道となり、紅葉の名所の神護寺がある(来月のブログで紹介予定)。細い道を左折し、坂道を登る。両サイドにはお屋敷が並んでいる。昔の映画スターの別荘もあったという。かなりの急坂を登っり切った場所に霊園はあった。

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 京都中心街が一望できる場所できる。紅葉にはまだまだ早いが、京都駅周辺の再開発の様子も遠目に見えていた。

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 勤行の後、「南無阿弥陀仏」と刻まれた墓地に、無事に納骨された。短い法話もした。「こんな暗い穴の中に法子さんはおられませんよ。南無阿弥陀仏として還相されています」と。ご主人も子供たちも、ここは頷いて聞いてくださる。むしろ、故人の追悼というより、葬儀や年忌法要、そして納骨も、残されたものが、その現実、悲しみをどこかに収めて、次ぎに進むための大切な儀式(区切り)となるものである。十数年経ても、納骨出来ないまま遺骨を奉っておかねばならない方もおられるが、どこかで現実を受けいれて、止まった時間を進めて行かねばならない。

 三回忌を区切りに納骨をすませて、老舗の料理屋で会食をする。コロナ禍で会食ができなかったこともあって、喪主の強い希望で実現した。何分、葬儀も納骨も、喪主さんが仕切るのは初の経験で、いろいろと心配が絶えなくて細々と相談が続いたが、無事に、ここまで来ることができた。故人の一番の願いであった法の話も出来る人達であるので、故人を偲びつつ、いいお酒を呑ませてもらった。ありがとうございました。南無阿弥陀仏

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