『口伝鈔』第四条
5月 第一条「安居院参向章」
6月 第二条「光号因縁章」
(「光明名号の因縁といふ事」)
7月 第三条「無碍光曜章」
(「無碍の光曜によりて無明の闇夜はるる事」)
8月 第四条「善悪二業章」の前半
(「善悪二業の事」)
今月は、9月の休みを挟んで、第四条「善悪二業章」の後半を読んだ。たいへんボリュームのある章で前・後半二回に分けて頂いた。善悪の二業については、真宗安心の味わいの上でもポイントになるところで、『歎異抄』の主要なテーマでもある。その点を、若き覚如上人は唯円房に懇ろに教示されたと伝わっている。歎異抄の第一章のテーマに、第十三章のエピソード(千人殺害すれば往生は治定)が少し違った表現で登場することで、改めて『歎異抄』を読み返すと明確になる点があり、その意味でもよかった。改めて宿善や宿業の問題にも触れることができたが、善悪と本願の関係がテーマであった、おかげで、後半だけでもかなり時間を要し、講義が終わったのが16時50分になって、ほとんど分かち合えなかったのが残念であった。
11月は、第五条「仏智護念章」を頂く。「自力の修善はたくはへがたく、他力の仏智は護念の益をもつてたくはへらるる事」と標題される章。初めての短い章で、分かち合いの時間も取れそうである。華光大会前ですが、奮ってご参加ください。
11月13日(日)13時30分~17時
『口伝鈔』第五条「仏智護念章」
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