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特別講演会

    昨年は、華光誌創刊80周年の節目の年だった。ただコロナ感染拡大もあって、記念行事の1年延期を決めた。しかし、今年もコロナは収束せず、第7波中の開催となり懇親会は中止とした。それでも参加定員に達する方がご参加くださり、実行委員の方々ご尽力もあって盛会のうちに終えることができた。ありがとうございました。

 単なる2日間の講演会で終わらず、さまざな感慨が去来し、一言でまとめることはできないが、次ぎの力をいただく集いとなった。

 2日間、特別講演会と銘打ち、米寿を迎える母のこれまでの歩みを話してもらいたかった。今となっては、華光会館創立前の事情を知る数少ない存在で、しかも内部の事情も知っているたった一人である。裏方に徹し、これまで自分のことはあまり語って来なかったこともあって、ぜひお願いしたかった。華光会館創建についての事情など、誰も知らない話もあるだろうし、悟朗師の伝道への態度や姿勢を一番身近に知る人でもある。もちろん、88年の生涯、仏法との出会いからでも75年、華光会館創立からでも65年以上もの長く貴重な時は、2日間の講演ですませることではないとは思う。同時に、体力面からも2日間通すのも難しい。ということで、4枠の法座のうち、両日の昼座(3時間程度×2枠)を特別講演会に当てることにした。 

 残りの時間、2枠分はどうするのか。1枠は、「華光誌80年の歩み」と題して、今の華光の本源である華光誌に、その源を訪ね、今の歩み、さらには次ぎにつながるようなテーマを考えた。そして、もう1枠は同人の皆さんの企画という形で投げかけた。華光誌は機関紙であると同時に、同人誌として歩んできた。同人の皆さんの声で創られてきたからである。

 そのことを含め、遅ればせながら(ほんとうは1年前にでも始めねばならなかった)運営委員を中心に有志による実行委員会を立ち上げ会議を重ねることにした。遠近各地に散らばっていても、今はZOOMのおかげで助かっている。正直、単独で企画し、数名の方に指示をしたほうが、時間のロスもなく、楽なのは分かっている。しかし、もしそれでうまく進行したとしても、皆さんは常に一聴衆のお客さんとして終わってしまう。それよりも、こころある方一人でも多く巻き込みたかった。一人一人が、自分事として取り組んだもらうことが80周年に相応しいと思ったからだ。

 その意味では、その巻き込んだ数は同人の一部だったかもしれないが、その方々が、実行委員としてはたらき、意欲的に声かけをしたり、積極的に企画や運営に携わったり、また自主的に華光誌80年の歩みを展示企画を提案、展示に尽力されたりと、それぞれの力が結集された。おかげて、夜の同人企画も、登壇した6名の方の個性がそれぞれ発揮され、華光誌(華光)の生きた歩みを聞かせていただいた。またその後も、書籍化に向けたデータお越しなども、同人の手で進んでいることが有り難い。これも楽しみです。 

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