『悟痰録』の輪読
「仏書に親しむ会」は、尾上実さんの『悟痰録』を読んでいる。
今月は、84頁の「十」からで、伊藤先生との播但地方への聞法旅行のあと、河内に奥村みとさん(おみとさん)を訪ね、そのあと大和の伊藤先生に、厳しくご指導をされた後の章。ここは、伊藤先生のお言葉よりも、ご自身の心境、その時の気分の描写が多いところだ。いつまでも「また」も「次ぎ」もない。ここで大死一番と、これを最後と踏み出す覚悟で、伊藤先生にぶつかっていかれた。が、惨めにも見事に討ち死にし、虚しく帰っていかねばならかった。「もう聞かない。自分には無理。止めた!」との聞法とのげ決別の決意から、寂しそうな伊藤先生の姿に接して、再び、聞きぬく決意をされるまでの章である。でも、そう簡単にはいかない。再びおみとさんを訪問したりするも、ただ虚しく時ばかりが過ぎていくといった内容。でも、聞法の苦悩まだまだこれから。
次回は、6月22日(水)18時50分~21時。ZOOM配信もありますのでお申し出ください。
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