『悟痰録』~おみとさんとの出会い~
『悟痰録』を読んでいる。春になったので、通常通りに夜座の2時間の集まりに戻った。この時間だからお参りできる人、夜はお参りできない人、それぞれあるのは、致し方がない。
『悟痰録』は、本当に面白い。もっともっと同人の皆さんにお読み頂きたい。
今夜は、尾上実さんが、伊藤先生のお勧めで、竹の内(河内の中野村)に、善き知識である奥村みとさんを尋ねに行く場面だ。伊藤先生が、『仏敵』の中でも、とくに親しみやすく、一目置いておられるお同行さんだ。創刊間もない2巻2号(昭和18年)では、「思えば長い法友であった」と、追悼文を書いておられるのだ。
おみとさんのユーモラスな語りと、深いご法の味わい、そして一撃で切り込む鋭さ。初対面の青年を求道の菩薩として大切に敬う姿勢。一行一行、法が溢れている。その後、伊藤先生の法をお勧めもまったくすごいものだ。法からと、機からと、求道の何たるかが知らされる。それにしても80年以上前も、未信者がつまづくところも、引っかかるところも、今と何も変わっていないのである。
5月は、25日(水)夜18時50分~21時
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