広島支部家庭法座~願いがこもる~
今月の広島支部法座は、まん延防止措置中で会場がキャンセルとなり、zoom法座に変更されることになっていた。それも致し方なし、と思っていたが、一応、1月に年忌法要を勤められたお宅を使わせてもらえないか尋ねてみた。すると、「ぜひ使ったください」との快諾がある。
もともと支部法座を開いていた会場だ。かなりのご高齢になられ会場提供が難しくなり、何年か過ぎていた。おかげて、しばらく法座に遠ざかったおられた施主(ご子息)も、法座に参加されたのが、一番うれしかった。
手間、暇という点では、京都でのZOOM法座の方が、ずっと楽だ。身も運ばずともいいし、リラックスして法座が持てる。交通費も掛からない。でも、そんな効率だけで計るのでは、勿体なすぎる。ZOOM法座ならば参加できなかった方もお参りされくださる。この足を運ぶという(お金も時間もかかる)ところから、法座は始まっているようだ。多い人数ではないが、座談会は会場とZOOMに分かれて行った。
会場では、最近ご縁ができた方の質問に、皆さんが率直に答えてられた。その雰囲気がよかった。ある方が、「この部屋は、華光会館3階の講師室(悟朗先生の定位置)に似てますね」と。それもそのはず、同じ人(施主)の設計だからだ。家庭法座が開けるようにと、仏間の襖を開けると二間が続く形式になっている。これは、会館の講師室もそうだが、先日のM家も、そして高山のF家もすべて同じで、どのお宅も、家庭法座が開けるようにとの願いが込められている。だから仏壇の前で20数名が車座に座れるように造られているのだ。そこに、もう願いが込めているのだ。
不思議なことだが、先日のM家の法要でも、亡くなったN子さんが出て来らる気になった。今日も座談会が始まったら、1年前にご往生されたT子さんが、そこに座っておられる気がした。いや気ではないかもしれない。影向されて、私達を導いて下さっているのだ。だから、今日の予定外の家庭法座もスッーと実現し、ご子息もご縁に遇われたのだ。ほんとうに遠く宿縁を喜べである。南無阿弥陀仏
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