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教行寺永代経法要

 1年ぶりの教行寺の法座。有り難いことに、コロナ禍の中でもたくさんのお参りがある。華光からもこのお寺とのご縁のある方が何名かお参りされていた。
 
 朝座と昼座の2席のご法話は、「雪山童子と羅刹」、そして「餓鬼道」がテーマ。この二つを中心に、何度もお話させてもらっている。といっても、毎回、同じはなしではてくお話するうちに味わいが代わってきたり、別のポイントが見えてきたりするし、当たり前だが、別の人々が集うのでその場所、その場所の雰囲気が変わると、力説する点も変わっている。

 お集まりの皆さんのお顔をみている、「どうせ私みたいなものは」という気持ちで、仏様のお話を聞いていませんかと、思わず出てきた。いくら悪人がおめあてとだと言っても、私は熱心でもないし、仏教のことは分かっていないし、つまらないことばかり考えているし、もっとな真剣で、熱心な有り難い人がもおられるのだからと、せっかくのお救いを遠慮してませんか? それではあまりにも勿体ないです。そんなもののために、なんとか仏法聞いてもらいたい。迷いを離れてほしいと、仏様はお命をお捨てになてくださっています。どうか、「こんな私では」と思わずに、「そんな私がお目当て」だというお法りを聞いてくださいと言わずにおれなかった。最後に、餓鬼のスライドを観て、感想を分かち合った。小学生のお子さんが答えてくださる。他にも、数名の門徒さんか手を挙げてくださった。皆さん、自分のこととして聞いてくださっていたことが有り難かった。
 
 例年は、子供も一緒にお参りさせてもらうが、今日は華光会館で日曜礼拝がある。しかも法話を担当するというのだか、そのテーマが「雪山童子と羅刹」だ。いや、別の場所で、親子競演となったが、彼女はペープサート(厚紙の人形劇)まで作って、子供に分かりやすい工夫をしていた。しかも単なる説話ではなく、自分自身の体験が加わったという。幼少期、祖父の悟朗先生に「おじいちゃんはいまから、自分のいのちをかけてお話するから、いのちをかけて聞け」と幼い彼女に言って、法話をしたという。そんな仏法を喜び人にに出会ったことは、なんと宿縁厚いことであろうか。

 

 

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