豊岡市での一周忌法要
永代経が終わり、すぐ次の法座の準備に入る。日高(豊岡市)での一周忌法要があり、翌朝には京都に戻って聖典講座と続くので、聖典のレジュメ作りに取りかからねばならない。予定変更でタイトな日程になった
土曜日の早朝、兵庫県豊岡市の日高町に向う。高速道路はガラガラで早く到着した。緊急事態が発令の中で、不要不急の外出自粛が求めている。法事も中止になるのかとも思ったが、お施主は、こんな程度ではひるまれない唯我独尊(?)が持ち味だ。大阪や神戸方面のご親戚は欠席されても、地元の方が中心。故人は、若き日、華光会館に下宿されて、働きながら、会館で珠算や簿記などの商売の基礎を学ばれている。しかも会社を起こすにあたり、悟朗先生がアドバイスをされている。さすがは商業高校を出た、商売の息子である。お父様は、仕事の上でも、仏法でも、遊びでもなんでもこなした方だった。華光の役員として尽力され、法の上でも篤い方でマッチを小道具にしたご示談で知られていた。今日も、故人のごきょうだいが参詣されていた。父親が仏法が篤くても子供が相続するとは限らない。それでも、若き日からご法縁にはあっておられて、仏法の尊さは分かっておられる。人身は受け難く、仏法は聞き難いそのご法話。
でもご法に篤い親の子であっても、この先の一歩を踏み出されるの方は、爪の先の砂粒である。
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