『育ち合う人間関係』終わる
真宗カウンセリグ研究会も、今年度(2020年)の最終回。
西光義敞先生の『育ち合う人間関係』の輪読も、今回が最終回。2017年5月から始めたので、2021年3月まで、4年間、約40回ほどで読んだことになる。これだけ時間がかかると、最初のことはもう忘れている。輪読を始めたころのメンバーもすっかり代わっている。幸い本書は、40歳から76歳までの幅広い年代に書かれた6つの論文が網羅されており、各章は、ある程度関連はあっても、前後の直接の関連はない。「カウンセリングの手引き」というカウンセリング色が濃いものから、真宗カウンセリング、そして最後は、「浄土真宗の聞法と法座に関する一考察」という真宗色が濃いものへと移っていく。最後は、実践的法座論、聞法論で、カウンセリング畑の方にはかなり特異な内容で、気がつくと大半が華光の同人方で、カウンセリング畑の方は脱落されていったのは残念ではあったが、論文の性格から見て、致し方ないだろう。
たぶん、普通の寺院の住職やご門徒さんにしても、儀礼と一方的な法話を聞くだけで終わっていては、信仰座談会のあり方や態度に関しては、体験的に知りうることはかなり難しいかれしれない。その意味では、カウンセリングは初心でも、華光の皆さんには身近なところで実践的に、また我が身の問題として考えることができたのではないだろうか?
最後の「説」と「聞」の問題も、実践の場での今後の課題を頂いた気がした。
次回からは、原点に帰って、ロジャーズ論文の輪読を行います。奮ってどうぞ。
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