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「聖衆来迎寺と盛安寺」展

  家族で、滋賀県大津市の大津市歴史博物館へ。三井寺(園城寺)に隣接する博物館だ。

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   滋賀県は、国宝数では京都、奈良、東京、大阪についで5位。重要文化財を加わると、4位となる文化財の宝庫なのだが、隣接する京都や奈良に比べると、その知名度は低いのが現状だ。でも、都に隣接する近江国は、歴史の最重要な地域で比叡山や三井寺、石山寺などの有名社寺が多数の存在しているのである。その比叡山の麓に坂本の町は、明智光秀のゆかりの地でもあり、彼が最初の所領となり坂本城が造られた。西教寺は、天台真盛宗派の総本山.もある。

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 今回は、明智光秀ゆかりの下坂本の社寺、「聖衆来迎寺と盛安寺」展である。

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 歴史的な書状や文書、経典、絵画などの美術品に、仏画や仏像の多数出ていた。驚いたのは、聖衆来迎寺の宝物の多さである。目玉は、聖衆来迎寺にある国宝の絹本着色六道絵だ。『往生要集』一章「厭離穢土」に示される六道の様相を具象化したもので、のうち、「地獄」は、八大地獄の内、等活、黒縄、衆合、阿鼻の四つを、「人」は、不浄・苦(四苦と八苦)・無常の姿を四幅に描かき、餓鬼、畜生、修羅、天上である。残り3幅のうち2幅は『往生要集』七章「念仏利益」の所説に基づいて、念仏の功徳を解きあかしている。最初の1幅は、『往生要集』にはない閻魔庁の裁きの場面。業鏡(浄玻璃の鏡)の前に、罪人の罪状がすべて映し出されていた。

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<盛安寺の十一面観音像。重要文化財なのに撮影OK>
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 予想以上の充実の内容に堪能させて頂いた。

 

 

 

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