悔いのない人生を歩んでいるか?
ここ数日間、直接面談、電話やZoom、またはメールと使用するツールはさまざまだが、いろいろな方から信仰や悩み事相談が続いている。
事情があって会を離れる方もあれば、人生の大きな決断を考えておられる方もある。もしくは、自己の信心に対する不審を、率直にお話くださる方もある。ただテーマは違っても、表面的な質問や疑問ではなく、その人自身の一端に触れるような重いテーマを率直に話してくださることがうれしい。その方が歩んでいる道の、ほんの瞬間、一瞬だけの道中ではあるが、共に同じ道を歩ませてもらう同行だと感じさせらてもらえるからだ。
人生は、選択の連続だ。毎日、毎時、一瞬、一瞬を選択し生きているのである。その中でも、転機というべき大きな選択、決断をする必要もある。しかも、今日の社会は、間違わないで正解の道を常に選択し続けることが求められる、目に見えない圧力を誰もが感じている。もちろん、その正解も所詮、社会が作り上げた幻想にすぎない。儲かったり、楽だったり、多数だったり、効率的だったり、社会に迷惑をかけないことだったり、要は、賢い選択をせよという圧力だ。そして私たちは、その選択のプロセスでその他者の視線の影響をうけて、「この場合、何が正解なのか」と悩むことも多いのだ。
しかし、私は、他者の視点を生きているのではない。まぎれなく、私自身が得難い人間の生をうけ、そして限られた命の中で歩んでいる以上、自分の力で決断をしてもらいたい。そしてその結果がどう転ぼうとも、自らが選んだ以上、悔いのないものであってほしいと願うのだ。そのためにも、自暴自棄で決めるのでも、マイナスの気持ちのときにも大きな決断してはいけないという鉄則を、こころに留めてほしい。そしてかけられる時間があるのなら、うーんと悩んで悔いのない道を選んでもらいたいのである。
そう伝えながら、結局、ぼく自身はどうなのか自問をする。
ほんとうに悔いのない人生を、いま、歩んでいるのかと。
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