永代経の4日間(3)~帰命の一念~
「平生の時、善知識の言葉の下に、帰命の一念を発得せば、その時をもって娑婆の終わり、臨終と思うべし」
今回の永代経法要では、3座法話の機会を頂いた。『観経』で3座(王舎城の悲劇、第七華座観(徐苦悩法)、下々品(転教口称)を予定していたが、結局、『観経』を取り上げたのは、一座だけで、あとは覚如上人のご文を中心に頂いた。他の法話を拝聴したり、お同行の信仰体験告白、また信仰座談会のやりとりを通じて味わったことが中心になった。突き詰めると、上の『執持鈔』の覚如上人の自督(じとく)のご文である。真宗の安心の特色は、「一念帰命」「平生業成」、そして第十八願の頂きぶりを成就文から「聞」の一文字に収められたお心に尽きるといってもいい。教学の上だけでなく、安心、法座でのお勧めも、この精神が今もなお華光に生きているのである。もうこれは不思議といってもいいレベルである。そのことを改めてのお取り次ぎさせていただいた。
やはり3座のご法話をいただいたご縁は、有り難かった。
| 固定リンク
「法座と聞法」カテゴリの記事
- 京都支部法座~2月の連続法座(6)(2024.02.23)
- 第3回「長命の集い」2日目~2月の連続法座(5)(2024.02.21)
- 第3回「長命の集い」初日~2月の連続法座(4)(2024.02.20)
- 久しぶりの広島法座~2月の連続法座(3)(2024.02.19)
- 華光誌輪読は「同人さん…」~2月の連続法座(2)(2024.02.18)