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永代経の4日間(3)~帰命の一念~

「平生の時、善知識の言葉の下に、帰命の一念を発得せば、その時をもって娑婆の終わり、臨終と思うべし」

 今回の永代経法要では、3座法話の機会を頂いた。『観経』で3座(王舎城の悲劇、第七華座観(徐苦悩法)、下々品(転教口称)を予定していたが、結局、『観経』を取り上げたのは、一座だけで、あとは覚如上人のご文を中心に頂いた。他の法話を拝聴したり、お同行の信仰体験告白、また信仰座談会のやりとりを通じて味わったことが中心になった。突き詰めると、上の『執持鈔』の覚如上人の自督(じとく)のご文である。真宗の安心の特色は、「一念帰命」「平生業成」、そして第十八願の頂きぶりを成就文から「聞」の一文字に収められたお心に尽きるといってもいい。教学の上だけでなく、安心、法座でのお勧めも、この精神が今もなお華光に生きているのである。もうこれは不思議といってもいいレベルである。そのことを改めてのお取り次ぎさせていただいた。

 やはり3座のご法話をいただいたご縁は、有り難かった。

 

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