永代経の4日間(1)~裏方のおかげ
コロナで延期になっていた永代経法要が終わった。
まずは4日間、無事に終わってホッとしている。もっとも潜伏期間(平均5日間)のことを考えると、安堵するのはもう少し先になる。
春のゴールデンウィークから秋のシルバーウィークへ。4月の延期時には、年内の開催は難しいだろうというのか、正直な気持ちだった。これまでとすべて同じとはならなくても、開催することができた。前期、後期の二部制。原則、重複参加は認めず、定員(各日30名)を厳守。マスク着用、食事・宿泊、おやつや懇親会はなし。当番もなし。各分級も人数制限をするなど、コロナ感染防止対策をしたうえでの法座となった。それでも、全国から集った同人と法座を持てたことは何よりもうれしかった。初めての方や若い(20代)の参加者の活躍もあった。当番制から、運営委員会でのお世話で無事に終えることができたのだ。ありがとうごさいました。
ただ運営面では若干もたつき、課題も見えた。前期・後期に同じように分けた運営委員が、なぜか後期に偏ったりもした。しかも、前期の打ち合わせでは、交通渋滞で責任者が間に合わなかった。京都にも観光客が戻って渋滞に巻き込まれたのだ。昔、ある役員が、「お世話は最初が肝心。冒頭でつまずくとあとあと響く」とよくいわれていた。確かに、総括が落ち着かないまま臨むと、連携がずれたり、小さなつまづきが続いたりした。ほんらい総括は何もせずに、落ち着いて大きく全体を見渡す必要がある。それは組織でも同じことがいえるのだが、それが全体に落ち着きへとつながっていくのだ。たぶん今回は、食事やおやつ、懇親会などの役割が減ったことで、油断があったかしれない。人数は少なくなっても、法要などのお世話は何も変わらず、逆に感染症対策やZOOM配信のお世話が増えていたのだ。ZOOM参加は予想外に少なかったが、4日間、全日程フル参加の方もあったりと、新しい法座形式で、これからは独立した役割で臨む必要がある。今回は、これまでにない配信トラベルが続いて進行にも影響がでるなど、今後に課題も残した。
もちろん細かなトラベルの中には、参加者がまったく気づかないことも多い。ほんらい準備万端で上手い運営は、表にその苦労が出ないで、楽そうに進むことである。だが何事もなく順調に進む背景には、それだけの打ち合わせや準備、つまりお手間がかかっているのである。裏方の目につかない力が働くほど、よりよい法座が成り立っていくといってもいいのだ。
ともすばれ法話や座談会の樣子だけを取り上げて云々するが、実は、それを支える大きな力があることに触れておきたかったのである。
欲とはまた少し違ったところから興る不思議な力である。出会いとは単なる喜びでは終わらず、奮い立つ力になるものだが、法に遇うことは、そんな力をいただくことではないだろうか。いくら理屈を覚えても、また情緒的になっても、法に遇った力が漲ってこなければ、仏法は面白くない。
結局、4日間、法座を開いて徳(得)をしたのは、ぼく自身ったのである。南無阿弥陀仏
今回の永代経法要では、お同行さんにお話を聞かせていただく、信仰体験告白の時間が2度あった。顔ぶれは、その時の中から選び、これまで済んだ人は澄んだスン田人は海老は、か
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