歩みは続く
同人会ニュースを発行する。
これまで同人会ニュースは、伊藤康善先生の華光誌の記事を誌上法話として掲載してきた。創刊号を含む一桁号(1~9号)は、華光誌の40号前後の「月報」時代に、瑞光集として掲載済で、それ以降のものを掲載してきた。いずれも短文でちょうどいい長さであった。しかし、これも原稿が尽きた。改めて「瑞光集」の再掲載(これすら既に40年経過。そう、華光誌は来年80周年の記念なのだ)も考えている。
その前、何か面白い記事はないか、古い華光誌を探していたら、面白いものを見つけた。母が、中央仏教学院の時の記事だ。母の記事は他にまだ15歳の時の前々号の記事が面白かったが、掲載には長すぎた。それで、「聖徳太子の夢」というタイトルだけでは内容が読めない、本記事を載せたのである。
事前に母には伝えていたが、同人会ニュースの巻頭を飾るとは思っていなかったらしく、一番驚いたのは母だった。文章は大幅に父が手直ししたのではないか。随分、大人びたものではある。が、本人曰く、「でも、内容は幼いナー」と。中央仏教学院の2年目、16歳の時だという。「聖徳太子の夢」、いまなら「福沢諭吉の夢」ということになる。
和歌山の田舎のごく普通の門徒の家に生まれた母が、姉の導き、善知識との出会いによって、小学6年生の時に真実に目覚めをしたのである。そして、中学の卒業と共に伝道の道を歩むことになるのだがら、何とも尊いことだ。仏法との出会いが単なる内面の喜びに留まらず、凡夫を奮い立たせ、歩ませる力があるということだろう。それから70年以上、その歩みはいまも続いている。南無阿弥陀仏
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