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『なぜ君は総理大臣になれないのか』

  8月に観た刺激を受けたり、目からウロコのドキュメンタリー映画が続けて4本(プラス以前の1本)のシリーズの第4弾は、『なぜ君は総理大臣になれないのか』

 これら4本の映画を連続3日間(『沖縄戦』と『鈴木邦男』は、15分の休憩を挟んで1日)で観たが、その最後が『なぜ君は総理大臣になれないのか』である。

 現役の野党(今は何党になるのかな?)の中堅、国会議員、小川淳也を追いかけたドキユメンタリー。とにかく面白かった。政治家の選挙運動、家族とのかかわり、悩みや葛藤、人間の弱さや意志、そんな人間性が、記録映画というよりエンターテーメントとしても、充分に楽しめたのだ。

「地盤、看板、カンバなし」からの負け戦か出発して、選挙区では、地元を牛耳る四国新聞・西日本放送のオーナー一族に挑戦し続ける。巧みな情報操作(一見、公平を余所いながらも)の記事やニュースに接する。結局、弱い野党の中でも、いくら小選挙区で善戦しても勝てず、野党内でもいまひとつ地位をえられない。それでいながら世の中を良くしたいという青臭い志をもち、どこまでも誠実であろうと苦悩し、それを「政治家に向いていない」と言いいつつ家族が一丸となって支え続けている。

 何よりも面白かったのは、民主党ぐるみでの希望の党への合流のドタバタ劇と、小池百合子の「排除します」発言(今となっては懐かしい)から逆風が吹き荒れる中での壮絶な選挙。前原誠司の側近としての苦悩、同じ香川で、高校・大学(東大・官僚としての先輩・盟友でもある玉木雄一郎との関係で苦闘する姿だ。そして、応援弁士の井手教授の演説に胸が熱くなったり、家族のひたむきさも胸にせまる。

 判官贔屓という言葉があるがひたむきな敗者を応援する風潮があるのかもしれない。ただ弱いだけでも、人情だけでもない、何か今の政治に欠けているものが見えてくるかのようだった。

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