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真カ研6月の月例会

 先月に引き続いて、ZOOMと、リアルの両方で。前回のことを聞いて、初見学者が3名もあって賑やか。ただ、人数もZOOMが多いこともあって、内容もそらちに押されて、会場の皆さんが聞き役に廻ってしまう。今の設備だけでは無理なので、なんとかいい方法があればと考慮中。

 さて、「真宗カウンセリングの人間観」の章にはいって、「親鸞とロジャーズの共通点」の節。先月に続いて発表者は、前回の指摘を受けて、しっかりとした発表をしてくださった。

 東洋と西洋、宗教(仏教)と心理療法、鎌倉時代の日本と現代のアメリカ。本来なら絶対出会うことはない。第一、浄土真宗は浄土真宗なのであり、カウンセリングはカウンセリングであって、まったく別物であるこきを押さえた上でなお、両者が出会い、交流し、統合しようという試みだ。それは、現代において「真宗とカウンセリング」が実践的役割を果たす上で出会ったことに機縁する。もっというならば、現代に生きるひとりの真宗念仏者が、まず真宗念仏に出会い、喜び、伝えていた過程において、ロジャーズの来談者中心カウンセリングに出会ったが゛単なる個人内部での出来事に留まらず、真宗が真宗の本来性を取り戻す機縁となるものである。

 その意味では、ただ両者の違いは当然でありそれをあげ諂っても意味なく、また木に竹を接ぐような安易な一致も浅薄で深まりは生れない。両者、特に親鸞さんとロジャーズさんの底に流れる共通的な人間に対する態度や、その人間観を明かにしようとする段であった。

 結局、両者の間には、「人間が真に人間らしく生きていく道」を探求しつづけられたという点において、また共に偉大なる精神的革命をなし遂げたという点においても、共通点があるということを、詳しく見ていった。月例会で久しぶりに刺激をもらって面白い集いとなった。

 

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