露店のない弘法さん
例によって、東寺まで散歩する。
明日から、有料区間の拝観中止が決まったからか、一昨日より人出が多いような気がした。といっても広い境内、ガラガラある。なぜか、あっちこっちに法被を着た係員が座っていた。その係に話しかけている方の声で、合点がいった。
「初弘法の時には、こんなことになるとは、夢にも思わなかったわ」と。
そうか。今日は21日、「弘法さん」である。
21日は、弘法大師空海の入定された日で、東寺では京都の風物詩でもある縁日(こうぼうさん)が開かれるのである。初弘法(1月21日)や終い弘法(12月21日)には、20万人もの人出でごった返すのだった。
広い境内にも、東寺の周辺にも、びっしりと露店が軒を並べるのであるが、今日はたったひとつの露店もなく、境内は静まり返っていた。こんな静か弘法さんは見たことはない。
おかけで、日頃みることのできない宝物の拝観や、外部から金堂の薬師如来のお参りもすることができた。。御いわれによると、承知2年(835年)3月21日(旧暦)は、高野山に入定された当日にあたり、その恩徳を感謝・供養するための理趣三昧等の法要が行なわれるという。それで、4月21日の正御影供では、後七日御修法以外は閉ざされている潅頂院に、絵馬が掲げられていた。まったく予定外で、ラッキーだった。
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