インド仏跡(21)~涅槃の地クシナガラ(1)
寒村のクシナガルにも、立派なホテルができてゆっくり休めるようになりました。有り難いことです。
今日も、早起きをして日の出と共に釈尊の四大聖地の一つ、涅槃の地、クシナガラを参拝しました。
ヴァイシャリーからお涅槃に入られる前の釈尊の足どりです。
●チュンダの供養●
ヴァイシャリーから北上される釈尊の足どりは、経典によって地名の順序が逆になったり現在の地名と一致させるのは非常に困難です。
はっきり分かるのは、クシナガラの近くのパーヴァに来られた時に、鍛冶工の子、チュンダに招かれ供養を受けられたことです。
パーヴァは、昨日、バスで「このあたりです」と通過したたげです。残念ながら今回は、お参りできませんでしたが、前回はこの地で「チュンダの供養塔」にお参りしました。その時の村の樣子と供養塔の姿を少し紹介しておきましょう。(11年前の写真)
チャンダの供養は、茸料理とも、豚肉料理ともいわれますが、いずれにせよ、心からの供養を受けたことで、釈尊は、命を終えられる重病になられました。しかし、釈尊は、成道の前のスジャーターの乳粥と、涅槃に入る最後のこの供養の二つこそが、どんな食事よりもはるかに大きな果報と功徳があると語られています。
●最後の説法者●
瀕死の釈尊でしたが、最後にスバダラという修行者(外道)が訪ねてきます。釈尊 最後の力を振り絞って、ご説法をされたと伝えられています。涅槃堂からほど近く、荼毘地に向かって進む道に、小さな精舎が最後の説法地跡だと伝えられています。今回は、そのお堂の中でもお参りさせてもらいました。南無阿弥陀仏。
重体のなか、釈尊はクシナガラの沙羅双樹の下で静かに横たわられました。
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