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インド仏跡(8)ブッダガヤへの道

 ガンジス河から戻ると、ホテルで朝食を澄ませて、一、ブッダガヤの街を目指して、約220キロの道をつっ走る。約8時間の長距離移動。大半が高速道路を進む。がしかし、日本の常識の高速道路ではない。工事区間も多くて、凸凹道はびどい揺れ。しかも、信号機はなし。バスの逆走は、当たり前です。降りるところを間違えたら、バックもする。高速道路でも、牛も歩ければ、人も横断、トラクターや馬車も走る。車の定員も関係なし。屋根に乗っても、ドアにしがみつくのもOK。追い抜く時、すれ違う時、クラションを鳴らしつづけます。日本では些細な交通トラブルからで殺人事件になり、また逆走が大問題になっているけれど、インドではすべて吹っ飛びます。


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 すごいのは、バスの運転手さんの腕前。一同、感服し、感謝です。

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 今日の道は、ブッダガヤで悟りを開かれた釈尊が、最初に説法されたヴァーラナーシィ~サルナートへ行かれた道の逆コース。バスで8時間かかる道を、釈尊は10数日かけて一人で歩かれました。当時は、どんな道だったのでしょうか。毒蛇や猛獣もいたこの道を、徒歩で歩まれる釈尊に思いを馳せながら、バスは走ります。これでもレッキとした国道2号線の高速道路。現代のシルクロードと呼ばれる道で、コルカッタ、ヴァーラナースィ、デリー、ラホール、ペシャワル、カイバル峠、カブールを経て中央アジアへと続く以前は、舗装はされていても、乾季で砂ぼこりが、窓をしめてもバスの中にも舞いこんで、車中でもマスクが必要でした。今も、バスの後を見ると煙幕を張って走っているよう。「だから私は歩いて行くのだ」と、お釈迦さまはおっしゃたのでしょうかね?

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 バス移動で、途中、タイ寺院を借りて、お弁当。回りは、熱帯の植物(バナナやマンゴー)に囲まれて、ちょっとピクニック気分。でも、まだ道は半ば。

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 UP州からビハール州に入るとインドの穀倉地帯というべき地域。窓外はどこまでも田畑が続き、芥子菜の黄色が印象に残った。以前のようにガヤの街には入らずに、バイバスを進んで、夕方、ブッダガヤに到着。このホテルは2度目。以前は、40年前は、この地の日本寺で素朴な夕食を頂きました。

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 時間があったので連れ合いたちは、ブッダガヤの街を散策。インドのガイドさんに連れてもらって、なんと、現地の遊園地でのメリゴーランドやバイキングに乗ったそうでが……。手動での恐ろしいもので、中には、顔色が蒼白で、夕食も食べられないという人まであらわれて…。なんかすごいですね。動画を見たけど、これ観覧車じゃなくて、絶叫マシーン。

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 夕食時には、最初の顔合わせで、皆さんから一言。これがなかなかよかったです。明日は、メーン行事か目白押し。早朝から、お悟りの地・ブッダガヤ周辺の参詣、午後は、世界遺産のナーランダ大学跡、そして、メーンイベントのラジギール周辺(王舎城・霊鷲山)と、たいへん濃厚な一日が待っている。

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