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インド仏跡(5)「サルナート」(4)インドの至宝

◆アショーカ王石柱◆

  さて、この地でも、アショーカ王石柱が出土している。現存は、直径約70センチ、高さ約2メートルの基部のみ。しかし、頭部は背中合せの四頭のライオンは、サルナート考古博物館でじっくりと観ることができました。

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「何人といえど、僧伽を破るを(得ず)。比丘もしくは比丘尼にして、僧伽を破るものには、すべて白衣をきせしめて、精舎ならざる処に住せしむべきなり。かくのごとく、この教勅はこれを比丘僧伽ならびに比丘尼僧伽に告知せしめざるべからず。…」(宇井伯寿博士の訳)と、ブラーフミー文字で刻まれる。

◆州立考古博物館◆

 玄奘三蔵はサルナートについて次のように記している。
「鹿野伽藍は八つの区界に分れ、それぞれ、垣根をまわし、軒をつらねて、幾層も重なった高閣があり、たいへん美しい。そこには1500人の僧が、小乗正量部の法を学んでいた。大垣の中には、高さ60mぐらいの精舎があり……中には銅造の等身大の転法輪像が安置されている」と。ところが、 この地も13世紀ころからイスラム教徒に徹底的に破壊し尽くされる。発掘作業の様子が写真展示されているが、なかなか荒廃ぶりはすごいものであった。

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  しかし、いまは、発掘された出土品が、この博物館に年代順に整理されている。この博物館は、小さいがインドでも重要な博物館の一つで、インドの国宝が目白押し。
 中でも「初転法輪像」はインドの至宝の一つ。素晴らしい!

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 ほとんど拝観者はおらず、独占状態で拝ませてもらった。あるゆる角度から写真撮影。下は、台座部分の五比丘と母子像、鹿も描かれる↑。

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 先程のアショーカ王石柱の頭部。背中合せの四頭のライオン。ほんとうに素晴らしい。アショーカ王が仏法の実践と宣揚を願い,法勅を刻んで国内各地約 30ヵ所に建てたという石柱で、現在は十数基が確認されている。今回の旅では4箇所で拝見。高さは 10~13m。一本石 (モノリス) を用い,表面を美しく研磨している。柱頭には4頭の獅子が背中合せに跪坐する。他に獅子、馬、牛など、4聖獣が刻まれる。それにしても、紀元前3世紀のもので、いまから2400年前!のものとは思えないほど、美しい輝き。

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 釈尊八相図(このうちの七大聖地を訪問)↑

 2世紀ブッダ像も有名。菩薩という説もあるが、仏像のきわめて初期の逸品。天蓋も巨大だ!

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石版の文字が模様のようだ。↓

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これらを間近に、しかも写真が撮り放題。仏教関係のものはすべてカメラに収めて、紹介しきれません、実は、39年前も写真OKでした、より体系的に展示物が増えている感じた。11年前の旅では休館日で中には入らず。それにしても、最初の訪問地のサルナートだけでも、こんなになってしまいました。これでも6分程度に抑える? これからがたいへん。以降は手抜きします。

 

 

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