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臨地法座の御案内

 9月の連休に予定していた四国への聞法旅行が中止になった。定員を大幅に下回ってしまい、最低実施人数の半分にも満たなかった。がっかりである。同時に、もう2泊3日での、バス旅行の形式は今後は難しくなるのかもしれない。来年は、なんとか同コースを、1泊2日間の日程でも巡拝したい。それ以降は、形態の変更も必要だろう。

 さて、おかげて連休3日間が開いてきた。せっかくの臨時休業なのだが、ここは根っこからの貧乏性で、何かやっていなければ落ち着かない。「司会者研修会」とか「念仏の集い」とかの声もあったが、今は工事中で、エアコンも使えず、宿泊や大きな行事を開くは無理だ。会館が使えなければ、外に出るしかない。といでも、連休中に、急遽、団体予約をするのもまた難しい。ということで熟慮の結果、昔の婦人講座(聖典講座の前身)年に一度実施されていた、日帰りでの臨地法座(お寺などの拝観、会食、そしてその場で法話会)形式を考えてた。

 比叡山に行くことも一案だったが、3年前の京都聖跡巡拝で訪ねたばかり。それなら、あの時に漏れた、京都親鸞聖人の聖跡、それも隠れた小さな聖跡を巡拝することにした。時間のない中で一から計画を練る。食事場所、法話会場、そして巡拝先に、移動の手段等々、あれこれと考えた。詳細は、以下のご案内で。

 聞法旅行は、残念ながら中止になりました。代わって、昔、婦人講座で恒例だった、「臨地法座兼聖跡巡拝」を企画しました。京都東山の親鸞聖人や法然聖人の隠れたご旧跡を巡ります。午前中の拝観後、京町家のローフード系のイタリアンレストランで、美味しいランチを頂きます。ランチの後、ここで法話をいたします。最後に、近くの仏光寺に参拝して、京都駅で解散予定です。移動は、会館の車の他に、同人の方が配車(計3台)下さいます。定員がありますので、すぐにお申込みください。
 
 ■日 時=9月15日(日)9時30分(華光会館集合)~16時

 □参加費=6500円(ランチ代、拝観料、駐車場代、移動費、傷害保険代を含む)

 ■内 容=「延仁寺」(聖人荼毘地)~「法住寺」(そば喰い像)~「三十三間堂」(法然塔) 移動してランチ。その後、京町家の一室で、ご法話を拝聴~「仏光寺」~京都駅解散

 □ランチ・法話場所「クチーナ ナトュラーレ エッフェ」(高辻通新町通上ル・地下鉄四条駅7~8分)~フェリーチェランチコース~
 
 ■定 員=16名(残り1名です。お急ぎ下さい)
  「ランチ・法話」からの参加も可能。その場合「クチーナ」にお出で下さい。参加費は4000円
 
 □巡拝寺院の説明
 ◆「延仁寺」(親鸞聖人荼毘地跡) 親鸞聖人はお亡くなりになった翌日に鳥辺野の南、延仁寺で荼毘にふされられました。『御伝鈔』に「洛陽東山の西の麓、鳥辺野の南の辺、延仁寺に葬したてまつる」とある。いまは、荼毘地を示す碑がひっそり立つのみ。

 ◇「三十三間堂」 あまりにも有名かつ荘厳なお寺。湛慶作の国宝本尊千手観音坐像と、本尊の左右に各500体の千手観音立像が立ち並ぶ。本尊の背後にもう1体あり、計1,001体。また、千体仏の手前には「二十八部衆像」と「風神・雷神像」も、写実的で素晴らしい。すべて国宝です。アメリカからのお客様を案内しても、必ず感銘されます。混雑がなければ、二十八部衆像と仏教の関係など解説予定。観音様が、1001体ということは、冠の阿弥陀様も1001体おられのですね。

 ◆「法然塔(名号石)」(三十三間堂)
 三十三間堂の境内のすみに、ひっそりあります。寺伝では、元久元年(1204)土、御門天皇が三十三間堂で後白河法皇の十三回忌を行った際、請いを受けた法然上人は「六時礼讃」を修し、「南無阿弥陀仏」と書写し参集した人々に分け与えたという。この「六字の名号」が石に刻まれて、世に法然塔と呼ばれる。

 ◇「法住寺」
 道路を挟んで三十三間堂の東側にある、天台宗の寺。本尊不動明王。後白河法皇の院の御所として創建した法住寺跡に建つ。後白河法皇の像、また「親鸞聖人身代わりのそば食い像」が、浄土真宗にゆかりだが、拝観料のわりには微妙か。

 又は◆「養源院」
 法住寺の北隣にある、浄土真宗遺迎院派の寺。本尊阿弥陀如来像。伏見城の遺構を移して再建され、血天井が有名。徳川家の菩提所。俵屋宗達筆と伝わる松図襖絵十二面・杉戸絵八面(いずれも重文)。庭は小堀遠州の作。見どころはあるものも、特に浄土真宗との関係はなし。

◎希望者は、すぐにご連絡ください。

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