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7月の聖典講座~深心(4)・まとめ

 以上の「深信釋」の顕すところは何かを、大原博士のご指南によって窺った。箇条書きにすると、

 一、決定堅固の信心であること。
 二、随順を相状する信心であること。
 三、正行を基礎とする信心であること。
 四、聖者の信心ではなく、罪悪の凡夫に相応する信心であること。
 五、要するに、これは他力回向の信心であること。

である。そこを抑えた上で、「二種深信」を各二九文字を詳細に窺っていった。いまは、文をあげるのに留める。

(機の深信・信機)
「一には、決定して深く、自身は現にこれ罪悪生死の凡夫、曠劫よりこのかた常に没し常に流転して、出離の縁あることなしと信ず。」

(法の深信・信法)
「二には、決定して深く、かの阿弥陀仏の四十八願は、衆生を摂受したまふこと、疑なく慮りなく、かの願力に乗じて、定めて往生を得と信ず。」

 伝統的には、機法二種一具と呼ばれるものである。浄土真宗の他力の回向信の信相を端的に顕した、最重要の御文の一つだある。詳しく頂いて、有り難かったです。

 詳しくは、通信CDでをお聞きください。10月は、回向発願心に入り二河譬をたっぷりと。

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