臨地法座(1)~親鸞聖人荼毘所~
1日だけの縮小版だったが、拝観、ラント共に、充実の内容で、皆さん、満足していただけたのではないか。ただ宿 泊でない分は、物足りなさは感じてはいるが、ちょっとした京都へのてミニ修学旅行みたいな雰囲気で、皆さん、喜んでおられた。少し順を追って、紹介しておこう。
遠近各地からそれなりに参加者も集まり、車に分乗して会館
を出発。~運転手の皆様、ありがとうございました~。
今熊野から滑石道を上がって「延仁寺」へ。ぐるぐる細い道を登っていくが、15分ほどで、親鸞聖人の荼毘された場所に到着する。ここは、全員、初めての場所である。京都にか なり詳しい 人でも、なかなか知らない場所だろう。
ここから、少し急な坂道を歩かねばならない。あまり訪れるひ とがないのか、蜘蛛の巣を払いながら、荼毘所に着く。今度は、 藪蚊に要注意である。
『御伝鈔』下巻第六段には、
「はるかに河東の路を経て、洛陽東山の西の麓、鳥部野の南の辺(ほとり)、延仁寺に葬したてまつる。遺骨を拾ひて、おなじくき山の麓、鳥部野の北の辺、大谷にこれをあさめをはり ぬ」
とある。古来より、このあたり鳥部野と呼ばれていて、今も、近くには京都市の中央斎場(火葬場)や、霊園も多い地域だ。
親鸞聖人は、弘長二年、十一月二十八日に、九十歳でご往生される。その翌日二十九日に、この地で荼毘にふ され、翌三十日に拾骨され、その後、大谷に埋葬されたということである。
ここは、明治期に廟所が建てられたので、親鸞聖人ではなく「見真大師御荼毘所」という碑文になっている。
聖人のご往生を偲び、皆さんで称名念仏をさせていただいた。距離が短いが、降りる方も、滑らないように慎重に進む。
大谷の 流れも清し 汲み得ては
味わい深き 法の水かな (含弘)
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