十人十色の仏の子供大会
今年も、無事に仏の子供大会を終えることができた。
昨年は、参加者が少なく班対抗ができなかったが、今年は、活発な班活動を行うことができた。
参加者もバラエティーに富んでいた。小学校2年生から中学2年生までの各学年がそろった。地域も、近畿圏が中心だが、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山、滋賀と各県が揃い、加えて、九州(福岡)、中国(広島)、中部は、岐阜・愛知と、遠近各地からの参加者があった。男女比は2対8、これは圧倒的に女性が多い。そして、ベテラン組と、初参加組の比率は、見事に5対5で、かなり新鮮な顔ぶれとなった。
そして、何よりも個性溢れる面々である。もしかすると、日頃の学校や家庭では生きづらかったり、支援が必要な子供たちも、ここではみんないきいきしていた。それぞれ問題を抱えながらも、「それがどうしたの」という雰囲気になるのが、場の力であり、法の力なのだろう。
そんな十人十色の面々を前に、冒頭に法話をした。
そこで、この仏の子供大会は、単なる子供会ではない。仏に子供に成るところ。といっても、決して、いい子になることではなくて、仏様に会わせてもらうこと。そのために、一つ目は「こころの勉強をする大会」であり、二つめ、班活動を通じて、「さまざまなお友達と仲良くなる」大会であり、そして、三つ目に、3日間を、元気で、楽しく過ごしてほしいという話から始めた。
一番目の、ほんとうに仏の子供になるというところでは、まだまだ課題も多かったが、2番目、3番目は十分目的を果たした。初めての参加者が仲良くなるスピードは、大人には真似できない。最後には、まるで家族のような雰囲気になっていた。
大人も容赦なくゲームでは子供と張り合った。水泳でも、ファイヤーでも、楽しむ時は、手抜きせずに楽しんだ。初日の室内オリンピックでは、負けた子供たちが、何人も大泣きしたりもした。それでいいのである。遊びも、仏法も、「子供だから」と手抜きした瞬間に、子供たちはごまかし見抜くのである。相手が誰であっても、ほんとうに真摯に関わるからこそ、何かが伝わり、60年以上も相続されてきたのではないか。
その意味でも、今年もまた次回につながる、素晴らしい仏の子供大会であった。
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