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「講座仏教カウンセリングを求めて」(2)体験学習篇

  体験学習は、主に三つだった。

 一つは、「蓮如上人の談合とエンカウンター・グループ」と題して、参加者が対等であり、各自が誠実にあろうとつとめながら、あくまで模擬で、時間的には20分程度だったが、これはこれで面白かった。見ず知らずの人の中で、いきなり心を開くことは難しいが、各自か、自己自身に正直で、誠実であろうと勤めて、また互いに尊重しあい、攻撃や批判ではなく、自由に語り合う事ができるのなら、それだけでもいきいきとした集いとなる。普段の会合で、参加者が、互いが誠実であろう、尊重しようという思いを心をがけている集いは、まずない。その意味では、いかなる集いであっても、これは率直に学ばせてもらいたい。法座での座談会でもそうだ。常に、自己に率直に、また誠実に臨みたいと思った。

 もう一つは、ブチ内観を体験。期間を区切って
 「1)母親にしてもらったこと、2)して返したこと、3)迷惑をかけたこと」の三点を内観した。
  不思議と、ある日常のごくごく普通の場面が、具体的なイメージで甦ってきたのが、面白かった。忘れているだけで、体験したことはすべて残っているということだろう。有り難いというより、業の恐ろしさを感じた。結局、自分の分かる範囲だけで、内省したり、有り難かっても、所詮、氷山の一角にすぎない。忘却していても、業の厳粛な道理を思うと、恐ろしくもなった。このことは、またどこかで書きたいと思う。

 最後は、「来談者に寄り添って傾聴させていただくロールプレイ」である。3名組の、如是我聞ゲームである。お相手は、ベテランカウンセラーのH先生だったのも、ぼくにとってはよかった。もうお一人は、先日、ビーハラ研究会で立ち話からお誘いした方。ほぼ初めての方と組ませてもらっえたのも、尊いご縁だった。

 ワーク終了後の懇親会も、時間を忘れるほど盛り上がった。ただ、呑み助に挟まれて、ぼくのピッチもいつもより早かった。とにかく心を開き、豊かに触れ合った、楽しい集いでした。

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