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訃報

東京の法座に出かける直前、電話が鳴る。豊岡の同行さんのご往生を知られる訃報だった。

親の代からの古い同人だ。日高法座の時には、欠かさず月忌参りをさせてもらうのだが、今年の3月には、お参りにおいでになれず、月忌参りもなかった。かなり悪いという話を聞いた。

衰えた姿を見られたくなかったのか、皆さんには会うのは躊躇されたが、ぼくには会いたいということだ。帰宅直前に、お見舞いを兼ねてご自宅へ。お顔が2倍以上に浮腫む、腫れ上がっていた。体のつらいを訴えられながら、これも受けていかねばならない業だ、と言われた。仏間まで出て来られず、聞こえるよう声を張って、ひとりでお勤めさせてもらった。素人目にも、かなり悪い状況だといことはすぐ分かった。これが、今生でのお別れになるだろうという予感があった。それでも、勤めて明るく別れた。お別れは寂しいが、念仏を喜んでおられた方とのお別れは悲しいだけではない。「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」と、お念仏で見送らせてもらえるからだ。

願わくば、子息にもこのお念仏が届けどばと思う。それが故人の願いでもあった。
東京から帰宅したら、11月の日高法座の一座を、このお宅で持たせてもらいたいというメールが届く。さっそく還相回向で働いてくださっているのであろう。
   南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏

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