大きな宝
法座が終わったら、「先生、となりの集落ですが、ぜひ、うちにもよってください」と誘われた。今は、生駒におられる同人のご実家である。急な話だったが、とても熱心に誘われた。なぜか車3台でお邪魔することになった。
当家の主に「初めまして」とご挨拶したが、初めてではないことを思い出した。この方は、子供大会にも、仏青大会にも参加されている。そのお子さんも奥さんも、子供大会に参加されていて、実はよく知っている方であった。先代にも、先々代とも、華光とのご因縁のあるお家だ。いまは、疎遠になっているので、そのために引き合わせたいという、お気持ちであったようだ。
それにしても、立派な仏壇である。それだけ、ご法に篤い家である。在家でありながら、男の兄弟が複数あれば、誰か一人は、必ず得度されるという。いまでも、ブラジル開教師として、ブラジル総長にまでなられたのも方も、ここの方で、彼の地でぼくの子供たちもお世話になったのだ。不思議なご因縁である。
家宝として、「蓮如様のご真筆」と伝えられているお名号まで見せていただいた。うん、確かにすごい。しかし、ほんとうの宝は、この胸に他力の信心の燈火が灯り、この口から出る「南無阿弥陀仏」であろう。なんという大きな宝をもらったことなのか。
また再び、仏法のご因縁ができることを願って、お別れをした。
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