阿弥陀如来の御修理
高山から一位一刀彫の名工、Hさんがおいでくださった。
3階研修場にある仏壇と、阿弥陀様の修繕である。
先の改修工事で、仏壇が少し前にせりだしていることが分かり、修繕をお願いしていた。しかし、木のそのものが反ってきただけで、緊急性はないらしく、しばらく様子見ということになった。修復するとなると、せっかくの神代杉(水中や土中にうずもれて長い年月を経過した杉材。過去に火山灰の中に埋もれたものという。青黒く、木目が細かく美しいという)の材質が損なわれかねないというのである。扉ひとつにも、最高の材質を使ってくださっているのだ。
阿弥陀様は、仏壇のおそうじをしてくださった時に、御光の一部と、左手が外れたのだ。修復機材も持参されていたが、結局、高山の工房で修繕されることになった。
この阿弥陀様も、Hさんの作品だ。しかし、一刀彫ではなくて、寄木造なので、いくつかに解体することができる。修復箇所だけを丁寧に包んで、高山に持ちかえってくださった。
3階の阿弥陀様は、華座と光背だけが残った。『観経』の第七華座観や第八像観ではないが、こうして部分部分を拝ませていただこくは滅多にない。でも、お留守の間、前に「南無阿弥陀仏」のお名号を安置することにした。
| 固定リンク
「今日の華光会館」カテゴリの記事
- 支部長研修会~支部長の役割~(2022.06.12)
- 甘茶(2022.04.15)
- お別れ~ありがとうございました(2022.04.01)
- 華光誌発送(2022.03.31)
- 80-2号の編集作業(2022.03.09)