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永代経法要の3日間~法に剥がされる~

 永代経法要の三日間が終わった。

  地元の方を中心に後片付けを行い、当番の京都支部と運営委員会の皆さんで反省会を行った。京都の皆さんは、オープニングソングまで作詞作曲し、また何度も相談を重ね、支部長さんを中心に力を合せて頑張ってくださった。ほんとうにお疲れさまでした。

 皆さんをお見送りし、事務所に戻るとまだ待っておられた方がある。彼女は、特に相談があるわけではないが、法話でひっかかった言葉(今日は「サザエ」)を尋ね、それから自分のことを脈絡なく一方的に話していかれた。これもまたいつも通りである。

 法衣を着替え、3階の母のところに顔を出したら、まだTさんが母と話していた。何気なく座ったら、そこから3人で永代経のふり返りが続いた。夕食前だったので、あまりにも遅いので、連れ合いも様子を見に来たが、そこからまだ話が弾んだ。当番の方が帰られてから、すでに3時間は経過していた。みな法に会って、昂揚しているのである。話は尽きなかったが切り上げて、遅い夕食になる。ここでも、いろいろと話が出た。なぜか、ぼくの近年のターニングポイントとなった2、3の出来事を話していた。

 結局、重荷を背負って生きている。さらに批判や突っ込まれないように、いろいろなもので防衛し、護っているのである。しかし、たった3日間でも、たっぷりと法に会うと、人生で身につけてきた鎧が、ひとつずつ剥がされていくのである。何故、こんな厚着をしていたのかと思わされる。
 今回は、珍しく2日間とも懇親会の終了の時間を守った。おかげで疲労度はましだったが、永代経は3日間に3度の法要があり、今回は2席の法話、信仰体験発表の司会役、分級座談会、さらに夕方には会議と、夜には分級反省会と、休みまもなく行事が続いて、さすがに疲れた。

 それでも、こころは温かい法に触れて満たされている。冷たい心に、固い心に、ご法の温かさが届いてくる。厚着を脱ぎ捨て、心が開いてくると、不思議と受容的な態度で接することができる。これも長年、学ばせてもらっていることではある。南無阿弥陀仏

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