南无阿彌陀佛
同人の方が新しくお墓を建てるからと、「南无阿彌陀佛」の揮毫を頼まれた。
本格的にお名号を書くのは初めてだ。しかも墓石に刻まれるとなると責任重大である。字体はきっちりした楷書で、「無」は親鸞聖人の使われている「无」、「弥」も同じく「彌」の字にした。
長年、父に指導してもらっていきたが、師匠がすごいだけに、どことなく自信がない。それでいながら、実力以上にうまく書こうという計らいが起る。うまくいけていると思うと、途中で緊張し力が入ってしまう。それでいて、出来たと思って張り出して距離を置いて眺めてみると、そうでなかったりもする。その意味では、最初に書いたものがノビノビとした力強さがあるが、如何せん、一字一字のバラスンは悪い。後ほどきれいにまとまっているが、どこか力強さや勢いが消えている。並べて張り出すと、「南」はこれ、「无」はこれと、切り貼りしたくなるが、たぶんそうしても全体としてはバラバラになるだろう。
結局、始めの方(4~5枚目)に書いたものが気に入った。とりあえで、太めの物、小さめの物も含めて3枚に絞ってお渡しした。
たった六文字なれども、六字の難しさをひさひしと感じさせられた。
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