三十三間堂(2018年紅葉京都(5)
外国からの来客があると、京都で案内する場所は、近場の西本願寺、東寺、そして三十三間堂というが、ぼくの定番である。最近でも、昨年の8月にアメリカのご一家を、台風の中でご案内している。
中でも東寺の立体曼陀羅、それ以上に三十三間堂の千体の観音菩薩像は、圧巻の一言で、皆さん感銘をうけられる。
という子供の聖典を通り、十一面観音は、十一のお顔と共に、正面の冠に、阿弥陀様の化佛を頂いたおられるのである。そのことを説明すると、いたく感心していただいた。
そして、二十八部衆と、雷神・風神像は、鎌倉期のすぐれた写実的な表現。人間に近い天部は、表情も豊かで、いろいろな特色があってなかなか面白い。「これウルトラマンのモデルですよ」とか「この人、もともと赤ちゃんをさらって食べてたのです」とか、「四十八願の二十六願にあるように、本願力で凡夫ものこの仁王さんのような力を得るのですよ」と、トレビアを交えながらの拝観である。
中央のご本尊で、巨大な十一面観音も国宝、さらに左右シンメトリーに置かれた1000体の観音様も、風神雷神に、二十八部衆もすべて国宝に指定されているのである。指摘されている。特に、今は、通常は、3つの国立博物館に出張中の菩薩方もお帰りになっていて、1001体のすべてが揃っておられる貴重な時季である。
そして、ここは法然上人の遺跡でもあることは、以前も触れた。その因縁も興味深い。このことは、ここに詳しく書いでいる。
http://karimon.cocolog-nifty.com/blog/2017/08/post-49aa.html
お庭も散策したが、紅葉も見頃できれいだった。お堂の中で堪能するので、ぐるっとお庭までは拝観しない。
三十三間堂は通称で、正式名は「蓮華王院」。連れ合いが、芝居の舞台から、「一間は、柱と柱の間一つ。畳の長い(立て)幅で、約1・8メートル。いまでも、芝居の時の舞台の単位なんです」と、教えてもらった。成人の日には、通し矢が行われる。着飾った晴れ着姿の女性など競う姿は、、正月の風物詩。
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