東福寺の紅葉(2)方丈篇(2018年紅葉京都(4)
通天橋庭園から、方丈の庭を拝観する。釈尊の八相成道にちなんだ、八相の庭が有名だ。
方丈とは、禅宗での僧侶の住居だったのが、相見(応接)の場としての役割を担うようになった。明治期の火災によって焼失したものう再建されたのだが、庭園は、昭和に入り、作庭家
の重森三玲によるのもなので、モダンな匂いがする。それでも国指定の名勝の庭園だけあって、禅寺の趣と、気品を兼ね備えている。東西南北にそれぞれ庭を拝して、南庭を5つ分けて、釈尊の生
涯の重要な八つの出来事(1受胎、2出生、3処宮、4出家、5降魔、6成道、7転法輪、8入涅槃)に重ねているという。八相成道は、『大経』でも、その会座に集う菩薩たちもまたその歩みをしている。ちなみに、2のルンビニー、6のブッタガヤ、7のサルナート、8のクシナガラが四大仏跡ということになる。ただ、それぞれの庭が、釈尊の八相とどう対応するのかは、凡夫のぼくは不明だった。
↑南庭は、大海に、蓬莱などの山々を拝した枯山水の庭
↑南庭の西側は、「五山」に見立てた築山を配する
↑西庭は、井田市松。さつきがの頃はまた見事だろう
↑北庭は、さらに細かい市松模様。コケの緑と色紙が現代風
↑東庭は、北斗七星に見立てられる。円柱の柱は東司(重文だが、早い話が便所)の石柱の余石
↑国宝の「三門」。楼上には極彩画が残っている。特別拝観の時だけ拝観できる
↑たまたま撮影で開門されていた本堂。三月に開帳される涅槃図が有名
↑本堂の天上の龍は、堂本印象画伯の作。
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