泉佐野の寺院布教~台風禍
泉佐野での報恩講の2日間に渡るご縁である。ご承知のとおり泉佐野は海上に関西空港を抱えている。海上からの風もすさまじく、先月の台風21号の被害が甚大だった地域だ。
冒頭、「皆さん、大丈夫でしたか?」と尋ねたら、「大丈夫ではなかったです」と、即答される。瓦が飛んだ、窓ガラスが割れた、壁が落ちた、停電が4日間も続いたなどなど、皆さんが答えくださった。確かにブルーシートが被った家が多かった。中には、そのまま何もされないままの空き家もあって、かなり危険な状態である。このお寺でも、瓦や漆喰、本堂の窓ガラス、裏庭の木が倒れたりと被害が大きかったそうだ。また、本堂が被害を受けて報恩講を中止さぜるえない寺院も、この地域では多かったという。
無常迅速といわれるが、迷っている身には、これから我が身の上に何が起るか分からないのである。「一寸先は闇」というが、「一寸先」ではない。まさに今が闇の真っ只中ということが分かっていないのだ。自然災害だけでなはい。わが身の上でも同じこと。迷いを迷いとわからないほど、闇が深いのである。
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