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映画『国家主義の誘惑』

 ドキュメンター映画『国家主義の誘惑』を見た。
  http://kiroku-bito.com/nationalism/

  明治維新から今日まで(すなわち150年)の日本社会を俯瞰し、日本人の天皇観や憲法観、そして歴史観はどのように形づけられて、今日まで形成されてきたのか。それをわずか54分という時間制約の中で正面から取り上げている、フランス製作の作品だ。『天皇と軍隊』(これもとても面白かった)の渡辺謙一が監督だ。

 憲法9条2項の削除ではなく、9条はそのままで、新たに3項を加えて自衛隊(国防軍)を明記する改憲を押し進めたい安倍首相と、それを阻止するために退位表明されたた今上天皇(憲法に定められた「国民統合の象徴」として役目が果たせなくなったことを強調)の関係も、たいへん面白かった。

 意識する、せずにかかわらず、ぼくたちは歴史的な制約の中に生きているということ。そして、大きな変革(明治維新や敗戦)があったとしても、ある意味、地続きで、形は変えて支配されているということ。恐ろしいのは、支配されていると気付かないでいることだろう。不都合の真実は、なかったことにしたいので凡夫の性。仲良く、楽しく過ごしているのに、真実を述べると袋叩きにされたり、嫌われたりする。これは、仏法の世界でも同じことだろう。

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