教行寺報恩講
『仏敵』の旅で訪れた大和高田市に近く、高速ICなら隣接していたのに驚いた。野口道場や当専寺は、どこか遠い(憧れもあって)存在であるが、毎年、お邪魔する教行寺の方が物理的な距離(ほんの少しだが)があるのに、グーンと身近に感じられる。
そんなこともあって、今回は、朝座から、後生の一大事と廃立の2本柱について、『仏敵』を通してお取り次ぎをさせていただいた。同じ奈良県の近くに、こんな妙好人がおられたことを知ってもらいたかった。そしてそれは特別なことではない。およし同行は、一文不通の尼さんである。学問や知識はなくても、信の一念に貫かれているのだ。それは了妙さんにも同じことがいえる。しかも了妙さんは蓮如上人のゆかりであるが、教行寺もまた蓮如上人のご旧跡という縁がある。要は、信心を喜ぶのは、特別な人でも、学問や知識があるなしではない。皆さん、ひとりひとりの問題である。なぜなら、誰の人にも後生の一大事が迫っているからだと。
そして、今回、いちばん有り難かったのは、信仰座談会の提案をいたたいたことだ。昼座二席の後、本堂から講師室に場所を移し、有志の方が車座に座り、皆さん一言ずつは発言くださったのだ。華光の皆さんも、高知、京都、大阪からお参りがあって、ご門徒さんと一緒に座ってくださる。ほとんどが顔見知りだが、初めての方も2、3名おられた。最初は、遠慮して、次の間の陰に隠れておられたのが、やっとのことで見える場所に座ってくださり、発言もしてくださったのはよかった。
時間は40分ほどたったが、それぞれが自分の聞いているところをお話くださった。ここに自ら座られる方は、かなりご教化の行き届いたお同行さんで、感心させられたのだ。まだまだ皆さんとご一緒にとはいかなくても、ひとりでも多くの方のご縁が深まっていくことを願っている。その意味では、少しくさびを打たせてもらえたのかなー。南無阿弥陀仏。
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