大阪支部法座~仏さまって?
奈良県生駒市での大阪支部法座に向かう。
今年の子供大会は「仏さま」がテーマなので、それに関連した法話をしている。
例によって、皆さんが分かっている、知っているつもりのことを尋ねていく。「仏さまとはどんな御方ですか?」「どんな御方を仏さまと申すのですか?」との質問だ。皆さん、積極的に答えてくださる。ところが、皆さんの仏さまは、まるまる阿弥陀様のそれであり、しかもそのイメージは、大慈悲心の御方という面を言葉を代えて発言してくださる。もちろん、「智慧と、慈悲がきわまった御方」とも教えてくださったが、具体的な慈悲のお働きは出ても、智慧の面はまったくでない。
いうまでもないが、仏さまとは、仏陀(ブッダ)である。ブッダとは、「覚られた方」「目覚めた方」、つまり「覚者」である。何に目覚められたのかといえば、真理、つまり縁起の法に目覚めた御方であり、それを四諦八正道として示してくださった御方だ。
「智慧と慈悲がきわまった御方」というが、決してバラバラではなく、その慈悲は智慧に裏付けられたものであり、智慧も慈悲に裏付けられているので冷淡な智慧ではない。つまり、仏さまは、自ら真理を悟る「自覚」(自利・智慧の面が、他を目覚めさせる「覚他」(利他・慈悲の面)としての働き、さとりの働きが完全に極まり満ちてる(覚行極満)者だと、善導さまは教えてくださった。
では、その仏さまの中でも、阿弥陀さまどんな仏さま。そしてその阿弥陀さまは、いまどこにおられるのか。今度は、自らのところに引き寄せて、さらに引き寄せて、知っている、分かっているつもり阿弥陀さまについて考えていただいた。
いや、皆さん、有り難いことのオンパレードで、思わず「ほんとうか!」と突っ込んだ。
いつもは、阿弥陀さんを遠い、遠いところに追いやってるよね。
忘れず、着きまとっておられるのは、阿弥陀さまの方である。南無阿弥陀仏
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