アメリカ同人の来館
朝、コーヒーを淹れていたら、「アメリカのヘンリーさんです」との内線連絡。「電話?」と聞き返す。「今、道場でお待ちです」と。アメリカから急な来客に、びっくりである。ちょうど一年前はアリメカ布教に最中だった。そのときはお会い出来なかった。そのことを告げると、残念ながら訪米のことはご存じなかったようだ。
来館の一つは、悟朗先生のお悔やみである。遅くなったと頭を下げられた。共に、勤行をさせていただいく。
悟朗先生のお育て一筋で、聴聞されてきた。アメリカの同人は、仏縁ある日系の方と結婚されご縁を結ばれるという方が多いが、彼女の場合はまた違う。ご主人は白人で、真宗とはなんの縁もない。しかし、不思議なことにフレスノの川手家とのご縁がつながってきた。その主人は享年52歳でお亡くなりになった。そして、昨年12月にご長男が急死されたという。まだ42歳という若さだ。共に突然の病死だったという。だが、聴聞が徹底されている。無常の理をしっかりと受け止めておられる。涙はあったが、いくら後悔していももう戻れないことを受け止めておられる姿は、尊かった。
ただせっかくの仏法の喜びを、自分のところにで止めてしまったことを懺悔された。とてもやさしい、すばらしい息子さんだという。実は、ぼくも初めての訪米の時には、まだ子供だった彼とも会っている。いつかはきっとご縁があるだろう。いつかは話をしようと思っていたが、急逝された。「いつかは」がなかったのてある。まさに、仏説まことを痛感されている。ならば、
残された娘さんにはなんとか仏縁を結びたいのだと。それで、アメリカ同行で、英語で仏法を話してくたざる方を求めてやってこられたのだ。もちろん、うってつけの人がおられる。まずは、導入からである。
せっかく来館なので、お昼をご一緒してから、ご本山をご案内する。何度か会館にはおいでになっても、京都見物などしたことはないという。それで、西本願寺も初めてだといわれたので、御影堂や阿弥陀堂に、国宝の唐門、そして龍谷大学にも足を延ばした。もうしばらく日本なので、今月の東京支部法座でお会いすることになった。法座でのご縁は楽しみだ。
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