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4月の聖典講座~権化の仁~

  聖典講座も、『観無量寿経』に入って、3回目。ここまでは、浄土三部経の復習や『観経』全体を概観するものが中心で、今回から本文に入っていく。しかし、前回は本願寺発行のDVDを観たが、内容的にはいま一つだったので、今回は、昔からあるスライド(幻燈!)を観ることにした。面白いのは分かっているのだが、昼間の明るいところでは、画面がボーとしているのがちょっと残念。

 それでも、父と息子、母と息子、さらに悪友の抜き差しならぬ過去からの因縁が織りなす人間ドラマは、身につまされる。その姿は、いまの私達の家庭生活で繰り広げられる、家族間の恩愛となんら代わりはない。ただ違うのが、国王という絶大な権力や地位、財産があることだ。つまり、スケールが違う。ちっぽけな家や雀の涙の財産なので、親殺しまでには至らないだけのことである。財産や権力が大きくなればなるほど、肉親であっても、いや肉親であればこそ骨肉の争いが起るのである。

 しかし、これもすべて「権化の仁」であり、「世雄の悲」から起った、すべて末法の泥凡夫をお目当てにした大芝居なのである

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