さよなら、京都みなみ会館
京都みなみ会館で、最後の映画を見る。本当は、今月一杯だが、最終日の土曜日は福岡に出張中である。
55年というから、ぼくの生まれたことである。ぼくの初みなみ会館は、小学生の時の夏休みだ。東映か何かの映画まつりで、学校のあっせんで映画券が売られて、同級生と観に行ったことをよく覚えている。でも、ここは、長い間、ポルノ専門の映画館だった。それが中学校への通学路だったので、ポスター(今なら修正しないとNGのポスター)を見るだけでも、うれしい、はずかし、ドキドキの時期である。そのころ1階のパチンコ屋も健在だった。
その後、RCSが運営になって(それもまた変わるが)、ぼくの手許に一番古い上映スケジュールが、ナンバー18(やっぱりか!)からである。1998年のことだから、20年前ということになる。その時は、インド映画の「ボンベイ」や北朝鮮のプルガサリ(伝説の大怪獣)などが上映されている。でも、その時に見たのは、オバカ映画の「オースティン・パワーズ」だった。その頃は、毎月1、2本は、夫婦で仲良く映画を見に行っていたのであるから、いま思えば信じられないことである。妙なところに話が逸れそうだが、これも無常ということか。
ぼくのみなみ会館のラストは、「死刑台のエレベーター」にした。映画館で見るのは2回目だが、これほどジャズとサスペンスがマッチした映画はない。マイスルのムードは最高だ。このマイルスのレコードも、また完全版のCDも両方持っているが、大画面で見るのはまた格別。
次の映画の上映まで東寺で時間をつぶして、最後に、劇場のサイン入れのドアの写真を撮らせてもらった。
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