焼き過ぎ芋
華光誌の印刷所への渡しが明日に迫り、作業大詰めを迎えている。朝、いつものようにTさんが出勤。その30分後、Rちゃんも定刻に出勤した。
その時、一歩足を踏み入れた途端、香ばしい匂いに気がついて、1階の台所でパンでも焦がしているのかと問われた。実は、その少し前、夫婦の間でも同じ会話をしていたのた。事務所に向かうために1階廊下に出て、ぼくも驚いた。廊下が、何かが燃えた匂いが充満し、うっすら煙っているからだ。みんなで火元を探すべく、2階、3階を回った。ぼくは消火器を手にしていた。ぼくは念のため、慌てて3階をあがる。ところが、ここはまったく何もない。2階の道場はすでに煙が充満している。排煙用の窓を空けつつ、火元を探すが分からない。仏壇にはロウソクも線香もつけてはいない。いくらを探しても火元が見つからないのに、相変わらずに煙が満ちている。Tさんが消防に連絡しようと思った矢先に、彼女が叫んだ。
「あああ、犯人は私でした」。
え、2階の炊事場の声のところにみんな集まる、地べたに置かれたi電子レンジから煙がでているではないか。自宅で焼き上げた焼き芋を温めるために、朝いちばんに電子レンジに入れて10分加熱したものの、そのまま忘れていたという。それが発火しレンジの中で真っ赤に燃えているのだ。しかも熱の勢いでレンジの蓋が勝手に開いて、そこからモクモクと煙が出て、道場に充満していたのである。慌てて、サイマイモの火を消すと、イモは完全に炭化し真っ黒になっていた。いや、見事な焼き具合である。
それにしても、久しぶりにドキドキとした。そのあとで、おかしくなって、みんなで大笑い。笑い話になったからよかったがほんとうのことだったら、今頃真っ青である。こうして、突然、災害や火事に遭うということが、よくよく分かった。いやいやドキドキと興奮しました。
そして、Tさんは芋断ちを誓うのであった。
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