歯医者から西山別院へ
今年も残すところわずかになった。
ぼく個人のところでも、さまざまなことがあった。そんな今年1年を漢字で顕す、わが家の一字は「歯」ということなるだろう。信頼していた歯医者が、高齢になって4月で廃業されたのだが、それで苦しめられている。それは来年にも持ち越されて、二人とも年明けには親不知を抜かねば
ならない。わが家だけでなく、事務所のTさんも同じことで苦しんでいるようだ。
今日も歯科の予約で、ご縁があって桂(西京区)に通っている。実は、以前の歯医者も上桂にあった。元連れ合いの紹介だ。そこが廃業になって、ブラジルにいる彼女も困っていると、先日、別の歯科を紹介してくれた
が、それもやはり桂にあって,実はその前を通って今の歯医者に通っているのが、ちょっと面白い。歯医者は、西山別院前を左折し、2~3分というとこ
ろにある。
今日は、いつもより早く診察が終わった。珍しく痛くなく元気もある。いつもはグッタリしていることが多いが、西山別院にお参りしていくことにした。
ここは本派の僧侶なら、誰もが特別な感慨のある場所だ。得度習礼も教師教習も、ここで行われているからだ。つまり、僧侶の第一歩がここから始まるのだ。ぼくが得度してから35年以上経過した。教師教習は大学院時代だがそれでも30年はたった。この地にたってもどこでどうだったのかは、もう覚えていない。それでも懐かしさと同時
に、初心に戻るような気もする。
本堂、こんな狭かったのかなと。とにかく足が痛かった。そして寒かった(その年は記録的に寒い冬だった)。暖房は、まだ火鉢。叱られこと、怒鳴られたこと、失敗したこともよく覚えている。
ここは、本願寺の第三世、覚如上人の墓所でもある。早朝、、「かくそいませし西山に~」と、ラジオ体操の後歌った。最初、「かくそ」の意味が「?」だったが、覚祖とは覚如上人のことである。幼稚園の園庭が挟まれて前まではいけなかったが、手を合わせることができた。
| 固定リンク
「京都」カテゴリの記事
- 寒波(2023.01.24)
- 東寺からみなみ会館へ(2023.01.03)
- 東寺の紅葉(2022.11.22)
- 比叡山へ(4)~黒谷青龍寺~(2022.10.20)
- 比叡山へ(3)~浄土院~(2022.10.19)