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今年みなみ会館で見た28本(後編)15~28

15『ニーゼと光のアトリエ』は、60年代、ブラジルの精神病院をアートで改革しようとした女医の奮闘を描く。当時、人権(いや命)無視の治療と態度の中で、悪しき因習を破るべく、一貫した人間尊重の態度でアート療法を取り入れよう苦闘する。まるでドキュメタリーのような面白さがあった。この流れが、現代では、10番の映画のような施設を生んでいったのだろう。

16『人間爆弾・桜花』(*) -特攻を命じた兵士の遺言ー。特攻作戦の最初の志願者で、その後、出撃者を選ぶことになった男の苦悩。愚かな作戦。

17『知事抹殺の真実』(*)http://eisaku-movie.jp/ 元福島県知事の佐藤栄佐久氏の冤罪事件をおったドキュメンタリー。反原発(実際は安全性に慎重だったたけ)のレッテルをと貼られた知事が、まったく身の覚えない冤罪事件に巻き込まれ、「収賄額0円」で有罪に。国策捜査、検察の横暴を正面から描く。これは感動作。

18『海底47M』。低予算のアメリカ映画。パニックムービーだが、なかなか設定がうまかった。ラストも解釈分かれるところが面白い。

19『ウオーナーの謎のリスト』(*) 京都の空襲から守ってのはだれか。単なる俗説なのか。
https://www.cinemabox.jp/warner-list/ 

20『米軍が最も恐れた男』~その名は、カメジロー(*) これは傑作。見終わったら、会場のあちちこちらから拍手。沖縄の民衆派のカリスマ。瀬長亀次郎のかっこよすぎる生涯。

21『抗い』~記録作家・林えいだい~(*) 奇しくも今年亡くなった反骨のジャーナリスト林えいだい氏の生きざまを通して、戦後の日本の葬られた闇を描く。

22『裁き』は、まるでドキュメンターのようなインド映画。根強いカースト差別と、国家権力の横暴を描いた秀作。

23『ラオス・龍の奇跡』は、日本とラオス合作。ラオス映画が日本上映は初だという。ただ内容はいま一つで、展開は、かなりのご都合主義で終わってしまう。

24『草原に黄色い花を見つける』。こちらはベトナム映画。幼なじみの子供たらの視点での、淡く切ない恋を描く、ベトナム版の青春映画。

25『旅する写真家 レイモン・ドゥパルドンの愛したフランス』(*) タイトルどおり、フランスの写真家レイモン・ドゥパルドの撮影したフランス。

26『立ち去った女』今年、200本目に観たフィリピン映画。これは絶対に名作だ。モノクロ映像が深い深い。しかし退屈でもある。ぼくには4時間は長すぎだ。それもいいのだろう。

27『エンドレス・ポエトリーチリを舞台にした巨匠ホドロフスキー監督の自伝風映画。幻想的な映像は、まさに映画芸術。
http://www.uplink.co.jp/endless/

28『ポバティー・インク ~あなたの寄付の不都合な真実~』 実は1月2日に見ていたのリストに漏れていた。これはよかった。無邪気の善意ほど恐ろしいものはない。貧困や差別を助長するのだ。ブログに記事も書いていた。
http://karimon.cocolog-nifty.com/blog/2017/01/post-8e23.html

 こうしてみると、あまり見ていないと思っていたが、この映画館で、28本見ている。一ケ月にすると、2、5本くらいは見ている計算だ。傾向としては、アジア映画をよく見ている。中国、インド、韓国、北朝鮮、そしてベトナム、ラオスとパキスンカの映画は、これまで日本で公開されたことのないもの。昨年は、初めてカンボジア映画もみた。日本製作でも、映画の舞台が、ネパールやラオスのものもある。

  あとは、ドキュメタリーの秀作が多かったこともひとつ。これほぼくの好みだろうが、ドキュメンター映画が半数を占めていた。中でも、傑作といってよかったのが、20『米軍が最も恐れた男』~その名は、カメジロー、17『知事抹殺の真実』。
 あと、ブラジル映画の15『ニーゼと光のアトリエ』と、インド映画の22『裁き』も、ドキュメンタータッチでよかった。フィリピン映画の26『立ち去った女』も、2017年のベスト3に入ろだろう。若い国で、混雑とした社会状況、善悪があいまいである国情が、映画を面白くしているのだろう。

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